おかげさまで・・と日々
たいへん充実した時間を過ごす中でも
ほんのわずかな時間でいいから
自然に触れたくなるときがあります。
昨日は夕方近くになってから
突然、山に行ってみたくなるも
当然ながら行ける場所は限られています。
ここ数年の世の中の情勢も手伝い
現在住まう地域を中心に
身近な場所を探訪する楽しみも
持てるようになりました。
昨日は、日没までの
限られた時間とあって
同じ区域の山の麓へ出かけてみます。
猛暑が続くので目指すのは「滝」。
黒沢の滝という
地元の景勝地を目指して
”眺めるだけでも涼を味わいたい”
そんな思いで出かけました。
トップの写真のような乗用車一台が
なんとか通れるような幅狭の林道を抜けて
意外と高く山道を登っています。
「熊出没 注意」の看板を脇に見て
登山用の鈴を持つのを担当した父に
改めて問うた
「持ってきたよね?」に対し
「あ、忘れた・・・」の一言。
「おい~~っ!!!」と青くなり
引き返すかどうか焦ります。
それでも、頭のなかで
知り合いの林業社長の言葉を思い出しては
シュミレーションをし
こちらがむやみに恐れすぎず
彼らの住まう地域に
足を踏み込ませていただいている
そんな畏敬の念を持って
入るようにしてみました。
誰もいない駐車場に車を停め
山道を歩いていきます。
大声で話さぬよう気をつけて
杉林の中を落ちた杉を踏みしめながら
歩いていきます。
いや、正直怖いです!!!
実際に熊に遭遇してしまうと
鈴を持っていても
どのくらい効果があるのかわかりませんが
装備がないというのは
こんなにも人を恐怖にさらすのかを
改めて実感します。
途中ですれ違った工事関係者の方に教えられた
駐車位置から徒歩約10分ほどの道のりが
1時間にも感じられる思いでした。
呑気な両親は「涼しいわねぇ」と
森林散策のつもりで
ウハウハしています。
”何かあったらあなた方を担いで
後ろ向きのまま逃げる
(ん?合ってます?)
私の身にもなってよ・・”
と、危機感のない親に少し苛立ちながらも
静かに歩みを進めます。
途中から獣道になってしまい
明らかに人が通っていない様子をみて
引き返そうとします。
・・が、好奇心旺盛といえば聞こえ良し
ある意味捨て身な父が
獣道に入っていってしまい
「おいおい、こらこら」と
保護者のような気持ちになって
追いかけていくことに。
でも、何かあったら洒落にならんぞと
獣道の手前で座り込んで待つ母の元へ
一度は引き返します。
茂みに姿が見えなくなった
父の振る杖代わりの枝が
招くように揺れるのを見て
父の元へ音を立てないように
獣道を歩いて近寄ると
ありました、ありました!!
水量が少ないのか
迫力は想像したほどではないですが
落差があるので見応えはあります。
何より深緑のなかを流れ落ちる滝は
清涼感と禊ぎの神秘的な雰囲気に
満ち満ちていますものね。
長くは涼んではおられず
すぐに引き上げる形になりましたが
それでも涼に触れた感覚は
充分感じられました。
帰りの道中
妙に肩が凝っていることに
改めて気づかされます。
次回、こうした里に非常に近い
山中に入る際には
しっかり装備をしたり
獣を脅かすような気を発さないよう
気をつけようと思いました。
写真がどれもピンボケ気味なのは
じっと座り込んだり
長い時間被写対象と向きうことが
突然現れるかもしれない熊が
怖いあまりにできなかったため。
味わった涼はいったい
どんな涼だったのでしょうね。。。
今日から8月は始まったばかり。
涼をうまく生活に取り入れながら
猛暑続きではありますが
皆さんも充実した素敵な夏を
過ごされますように。
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今日もお読みいただきまして、ありがとうございました。
皆さまが柔らかな心で一日過ごせますように。
小松万佐子から皆様へのメッセージ
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