我が家の庭に遅れ馳せながら
お顔を出した「ふきのとう」。
以前もブログで綴ったことがありますが
長野県では「ふきぼこ」と呼びます。
”ぼこ” は幼子や赤ん坊を指す言葉とあって
”ふきの赤ちゃん” とは何とも
可愛らしい呼び名です。
都市部に住まう皆さんでも
どちらからか頂いてこの時期に
食す機会があるるかもしれません。
『春だ!さぁ何食べよう』というブログでも
書いていますが
中医学の世界ではこの時期は
五味の中でも「苦味」と「辛味」が
身体のバランスを整える肝となります。
特に、苦味は身体の上へと
昇りやすい気を下へ降ろし
上半身にこもった熱を
取り除いてくれる働きがあります。
この時期にのぼせや目眩を
感じやすい方には
とても大切な食材となるかと思います。
我が家では母がこのふきのとうを
調理する係でして
体調が善くなって以来
毎年春先になると
庭の隅に咲いた芽を摘んで
天ぷらはもちろん
こうしたご飯に合う
保存食的なおかずとして
調理します。
やはり旬のものは好いですね。
ふきのとう独特の苦みが気になる方も
油で炒める工程で
ゴマ油を用いるなどして
ある程度の苦味を飛ばすことは
できるのでオススメです。
こうして季節の巡りと共に食す
家族の中の誰かが担当として
作る得意料理は
その都度味わうようになってきました。
あと何春、この味を楽しめるのかな。
春の到来を楽しみに待ちつつ
季節に合った食材を用いた
家族の ”誰か” が作り続けてきた料理。
改めて感謝していただきます。
ありがたさとあったかさを
旬のものを頂く喜びに合わせて
噛みしめるように
ほっこりいただく
荒れ狂った春の嵐がようやく止んだ
日曜の我が家の朝食です。
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今日もお読みいただきまして、ありがとうございました。
皆さまが柔らかな心で一日過ごせますように。
小松万佐子から皆様へのメッセージ
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