おじぎしている花

 

心と身体が連動していることを
わかりやすく示してくれるのは
姿勢だったりします。

 

姿勢が悪くなると
呼吸がしづらい状態になるのですから
当然ながら呼吸は
胸が主に動くものとなります。

 

呼吸をする際に最も大切な筋肉は
横隔膜になりますが

ドーム型をした横隔膜は
肺のある胸腔と
内臓が含まれる腹腔を
分けている筋肉となります。

横隔膜が上下に動くことで
私たちの息が出入りして
呼吸が行われています。

 

この横隔膜が下腹の筋肉によって
調整されていることを
ご存知の方は意外と少ないかもしれません。

 

いわゆるお腹(丹田)で呼吸をすると
下腹を膨らませれば
横隔膜は下がり
肺の体積が増えることから
空気がたくさん入ることが可能になります。

 

ゆえに
ご高齢の方で体力が落ちた状態
身体が弱い方
不安を感じている状態

になると
身体の重心を支える下腹に
力が入りにくくなるわけですから

呼吸は腹部で行う呼吸ではなく
胸だけで行う
浅い呼吸になりがちなわけです。

 

下腹にちゃんと
力が入っているということは
身体が本来の自然な状態にある

つまり、重心が下にあり
上半身をはじめ
他の身体の部位に
無駄な力が入りにくい状態です。

 

呼吸が浅いと心は
ざわざわ、もやもや
しやすい状態になりがちです。

 

この逆もありで
心に悩み事があったり
不安が大きい状態であると

人はうつむきがちになるため
姿勢も自然と

首だけが前へ傾き
肩が内側に入り
わざわざ胸を締め付け縮めるような
姿勢になります。

 

この状態では呼吸は自ずと浅くなるので
不安や心配事は
さらに増していくという
悪循環に陥ります。

 

心のモヤモヤやざわざわは
私たちを含め、誰かと話すことで
まずは言葉などにして表出してみる

といった方法もとれますが

普段からご自身でできることとして
姿勢のチェックを
心がけていただけたらと思います。

 

「私は、関係ないかな」
と思った方々も
”私は大丈夫” と思う方ほどです。

 

私自身、子供の頃から
バレエや剣道、習字などで
姿勢の良さだけは誇れるものだと
思い込んでいましたが

母を長くみている最中は
他者から指摘されるまで気づかぬほど
首だけが前に傾き気味で
ひどく肩が内側に入った
萎縮したような姿勢になっていました。

 

体力が落ち、心も落ちている状態
あるあるだったと思います。

 

素晴らしいトレーナーさんに会って
あれこれ矯正をいただいたり
教えていただいたことで
少しずつ元に戻した経緯があります。

 

一度、ついてしまった癖は
油断すると戻りやすいとあって

常日頃から
セルフチェックをすること

または
定期的に信頼できる専門家に
みていただくことも大切だなと

毎日、ほぼ座ったままの同じ姿勢で
仕事に没頭している昨今
改めて感じたことがありました。

 

顎の位置は本来の状態であれば
まっすぐ背を伸して立つ(座る)と
ご自身の鎖骨より前には
出にくいはず。

 

鏡の前ではもちろん
街中などのウィンドウに映った
ご自身の立ち姿を何気なく
観察する習慣をつけてみていただけると
よいかなと思います。

 

”あら、少し首が前にいってるかも?”

そう感じられた方は
姿勢を正してみた際に
その状態をキープすることが
キツいかどうかを感じてみられると
よいかもしれません。

 

無理に力を入れて支えなくては
ならない状態ですと
下腹自体に力が入りにくい

つまり
身体に疲れがあったり
体力が落ちていたり
あるいは、不安や悩みごとが
実は心の内奥にあっったり

といったことに気づく
きっかけにはなるかと思います。

 

普段から姿勢を通して
身体や心の状態をも
セルフチェックする習慣があると
よいかもしれませんね。

 

おじぎしている花

 

投稿者プロフィール

小松万佐子
小松万佐子こまつまさこ心理相談室(安曇野ルーム)心理カウンセラー
今日もお読みいただきまして、ありがとうございました。
皆さまが柔らかな心で一日過ごせますように。
小松万佐子から皆様へのメッセージ

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