赤い実

 

”「負の感情を認めたら楽になりました」”

 

お話を聴かせていただくなかで

職場において

”同僚や上司、部下に対して

嫌いや苦手といった負の感情を

持つことはいけないこと”

とご自身に暗に課して

苦しい思いをされている方が

いらっしゃることがあります。

 

友人関係をはじめ

仕事繋がり以外の場所であれば

自分で周りの人や環境を

ある程度選ぶことができますが

仕事ではそうはいきません。

 

同じ職場だから

同じ部署、チームだから

といった具合に一緒にいる相手と

なんとかうまく過ごそうと

努められていることは素晴らしい。

そう思います。

 

けれども、相手をよく知っても

あるいは知れば知るほどに

関わることそのものが

しんどいと感じるのでしたら

そこにまずは正直に

自分の本音を一度

自分自身に打ち明けてみることも

大切なのかもしれません。

 

私自身も30代頭のころに

部署や現場をまとめる立ち場の

自分を鑑みて

本音を自ら認めようとせず

心の内に押しこめて

「良い人」さながら

いわゆる大人対応を

心がけていた時期がありました。

 

その結果

”自分が多少ガマンすれば” が

積もりに積もって

苦しくなった経験があります。

 

違和感を覚えたなら

その思いをまずは一旦

ご自分で正直に認め

受け止めてあげたうえで

一緒に携わる業務や活動に

参加していくようにすると

相手を過剰に意識し過ぎた

不自然な言動が減り

お気持ちも少し楽になるのでは

ないかと思います。

 

無理に好きになろうとせず

嫌いになってはいけないでもなく

自分の本音を「良い人」にならず

一度は正直に受け止めてみる。

 

私たちは生身の人間なので

負の感情を抱くことだって

そりゃ、あります。。。

 

そこを一旦はまず

ご自身が認めてあげることも

大切なのかもしれません。

 

そこから次のステップが

初めて始まる気がします。

 

ほっとした表情で思いがけず

冒頭の言葉を漏らした方の

発言を耳にして改めて思いました。

 

投稿者プロフィール

小松万佐子
小松万佐子こまつまさこ心理相談室(安曇野ルーム)心理カウンセラー
今日もお読みいただきまして、ありがとうございました。
皆さまが柔らかな心で一日過ごせますように。
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