赤い葉っぱ 八ヶ岳  

 

皆さんも子供時代に
一度は歌ったことがあるかもしれない
童謡『たきび』。

既に長野県内でも地域によっては
初雪があったようなので
少し季節はずれているかもしれませんが

今朝は朝から生暖かい暴風が吹き荒れ
この風が次第に北風に変わり

だんだんと雨を誘い
それが雪へと変わってゆき

晩秋に完全な終止符を打ち
冬を迎えるのだろうなと感じています。

かきねの かきねの まがりかど
たきびだ たきびだ おちばたき
「あたろうか」「あたろうよ」
きたかぜ ぴいぷう ふいている

さざんか さざんか さいたみち
たきびだ たきびだ おちばたき
「あたろうか」「あたろうよ」
しもやけ おててが もうかゆい

こがらし こがらし さむいみち
たきびだ たきびだ おちばたき
「あたろうか」「あたろうよ」
そうだん しながら あるいてく

『たきび』(たき火)
作詞:巽聖歌、作曲:渡辺茂

早朝から風の音を聴き
この童謡の詩にある「ぴいぷう」という
独特な表現が妙にハマり

落ち葉が地面から掬い上げられるように
舞っている様子を目にし

子供時代には楽しみにしていた
たき火を思い出してしまいました。

『たきび』に限らず
私は日本の唱歌や童謡が
大好きなのですが

改めて日本語の持つ
独特な表現、響きの美しさや
季節ごとの風景描写や
あったかな日常の光景が描かれた
詩に感動したりしています。

さて、話は元に戻しますが

私の現在住まう長野県の安曇野では
来たばかりの頃は
裏庭の外れにあるブロックを積んで
作った自家製焼却炉で

庭掃除をした後の落ち葉や
手折った木々の枝
またちょっとした書類などは
焼却していたものです。

先日、家の者たちに
落ち葉を焚きたいと言ったところ

「今は、それ(たき火)をやると
通報されるよ」

そんな言葉を聞き
わずか10年で
安曇野のような田園地帯でも

そんなルールができていたのか
(いえ、元々あったのかも!)と
驚いたばかりです。

よくよく考えれば
それも然りなのかもしれませんが・・。

安曇野は
松本市のベッドタウンのような
様相を呈しており

美しい田園地帯の所々に
元からあった住宅地もそうですが

新興住宅地も次々と
できている昨今です。

やたらに火を焚かれては
怖くておちおち寝ていられない。

それは当然の不安かもしれません。

たき火でお芋を焼いたり
手や身体を芯からあっためたり・・。

昭和をはじめ少し前までの日本は
こんな秋を代表するような光景が
都市部の郊外辺りにすら
残っていた記憶があります。

叶わなくなった今
舞い上がる枯れ葉を眺めながら

オーブンで焼き芋でも作るか・・と

少し寂しい気持ちを抱えながら
窓の外を眺めています。

 

黄色い葉っぱ 八ヶ岳

 

投稿者プロフィール

小松万佐子
小松万佐子こまつまさこ心理相談室(安曇野ルーム)心理カウンセラー
今日もお読みいただきまして、ありがとうございました。
皆さまが柔らかな心で一日過ごせますように。
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