ルームにお越しになる方々の
半数近く、あるいは
時にそれを超えるかの割合で
都市からの移住者の方々が
訪ねていらっしゃるのも
安曇野ルームの特徴かもしれません。
そこには長野のような大自然の中
田舎暮らしへの憧れもあったり
見知らぬ土地で心穏やかに
大切な人や大切なことを
大切だと素直に感じられる生活を
と望む方々だったりします。
私もそうでしたが、
それでも長く馴染んだ都市の生活から
やってきての戸惑いは大きく
苛立つことがあると
不便さばかりに目をやり
不満を感じている自分に気づき
落ち込んだりしたものでした。
そんな不満を抱くちっぽけな心を
それでも何も言わずにその懐に
包んでくれたのは
この土地であったり
雄大な自然の姿でした。
人は自然の一部。
頭では知識として解っている方が
多いと思いますが
知識に留まることなく
身体の細胞すべてを使って感じる
体感、体験が必要なのだと
改めて感じています。
自然を身近に感じ親しむ
田舎暮らしは
私たちが個々に持つエゴを
手放すことにも
役立っているのかもしれません。
自然や他人とは別に存在する
一つの個体として
自らを意識するとき。
やはり、人は多くの苦しみを
抱えがちなのだと
自身の思いを含め感じています。
そんなエゴを手放せる瞬間が
自然の中にいるときなのでしょう。
感情が高ぶったり
考えがあふれ出しまとまらない
そんなときに
自然の中へ出むいた経験は
皆さんお持ちかと思います。
ただ散歩するだけで
癒やされたり
心が静まり穏やかになり
心に明るさや軽さが戻る感覚を
覚えたことがある方も多いことでしょう。
自然の中で胸にある
ザワザワ、モヤモヤしたものを
眺めたり、吐き出すだけで
何一つ、それまで心を揺らしていた
現実は変わっていないのに
目に映る世界はまるで違ったように
変わって見えることもあります。
その瞬間、感情や考えが浄化され
本来の自然な状態
つまり自然の一部であるように
戻されている感覚が
生じているのかもしれません。
理想と現実の間にある
ギャップを埋めていく
意識の変革も
大切になってくるかと思います。
異なる場所に入ったなら
一旦、それまで
握りしめていたものを手放し
その場の空気を思い切り吸って
心のスペースにも吹き込ませてみる。
本当に大切なものは
手を放しても
またちゃんと戻ってきます。
大きな環境の変化は
本人ですら思いも寄らぬ
ストレスを生んでいることもありますが
今、経験している感情を含めたすべてが
いずれ人生のかけがえのない財産に
なることを心から信じて
本当に大切なものや
大切なことを
今一度しっかり見つめ直す
貴重な時間を
自らその人生に設けたご自身に
拍手を送っていただけたらなと
思っています。
力を貸して欲しい際には
いつでも遠慮なくそのお心内を
お話にいらしていただけたらと
思っております。
答えは、今は見えなくとも
どんなときでも
皆さんの心の中にあるので
お話をしながら
気づきを得ていらっしゃれると
いいなと思っています。
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今日もお読みいただきまして、ありがとうございました。
皆さまが柔らかな心で一日過ごせますように。
小松万佐子から皆様へのメッセージ
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