”自然界と生命の循環を思う”
全国的には紫陽花は
もうそろそろ全盛期を過ぎて
次の季節へ移ろう時節ですが
我が家の庭では
ようやく各所にある紫陽花が
花を咲かせ始めたところです。
ところが、今までにはない
現象を初めて見ました。
昨年咲いた花の枯れた残骸が
そのままいくつも残ったところに
青々と繁茂した紫陽花の葉と共に
新しい今年の花が咲き始めたのです。
特に我が家では枯れた花を
切ってあげることをせずとも
自然に朽ちていたので
珍しい光景だなと思いました。
新旧、過去と現在が混在する。
なんだか私たち人間そのもの
のようです。
決してどちらかだけに偏らず
常に陰と陽のどちらも抱き合わせ
どちらもが拮抗するように
日々バランスをとっている。
その中には過去も現在も入り交じり
時に様々な思いを揺らし来る。
生きていることそのものなので
抱き合わせて今日も「今」を
懸命に生きることに集中しています。
そんな光景を見た後に
玄関脇を通りかかると
最初は気づかなかったのですが
落ちて干からびかけた
雀なのでしょうか。
羽も伸びきらないような
小さな鳥のヒナが
地面で死んでしまっていました。
夜半のうちだったのでしょうか。
助けようと思ったときには
虫にたかられ
愛らしいお顔は生あるものでは
なくなっていました。
可哀想に思い
先程眺めた紫陽花の大きな葉を
何枚か摘み
それらにくるんで
我が家の今が真っ盛りの
バラの木の下に
お墓をつくり埋めてあげました。
葉を使って持ち上げた
その小さな体は
既に命はなくとも
お腹の部分がまだ柔らかく
体温はなくとも
生の温もりが残っているかのよう。
花を飾り、線香を焚き
苦しみのない幸せな世界に
今はいることを願います。
ここは私が見かけたり
接点があった
カエルやテントウムシなど
小さな生命のお墓になっており
美しいバラの花を咲かせてくれる
大切な肥やしとなる場所です。
枯れた花をそのままに
全盛期の新しい花を咲かす紫陽花と
巣が見当たらないので
どうやってここに運ばれてきたのか
我が家の庭で息絶えた小さなヒナと
小さな昆虫や生き物を
土に返し
見事に花を咲かせ続ける
バラの花々と・・・。
ランニングシャツを着て
朝陽をしのぐ麦わら帽子姿で
子供時代の夏休みさながら
生命のサイクルについて
考えさせられるひとときでした。
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今日もお読みいただきまして、ありがとうございました。
皆さまが柔らかな心で一日過ごせますように。
小松万佐子から皆様へのメッセージ
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