身体と心を磨くために
「これが大切」と
言われていることには
分野やスタイル
宗派などを超えて
どこか共通した原理が
あるように感じます。
①心静かに内側を眺める
②呼吸を整える
③欲をコントロールする
①と②はその気になれば
できそうです。
③が私には大きな課題でした。
欲に打ち勝つというのは
「何かを欲しない」
ということだけでなく
身体の欲求からくる
誘惑や妥協に屈しないという
ことなのだそうです。
結構ストイックな世界ですが
お世話になっていたヨガで
少しだけ
体験したことがあるんです。
まず、肉体の痛みに負けそうで
どうやって
その場をやり過ごすかだけを考え
逃げだしそうな自分と何度も闘う
貴重な時間でした。
ただ、やり切った後には
爽快なほど達成感があります。
普段使わない筋肉を使って
一つの姿勢を一定時間維持する。
これ、想像以上にきついです!
身体に故障個所があるときなど
もうやる前から悲痛の叫び
「やめてけろ~~~っ」ですね。
維持する姿勢には
いくつか種類ありますが
例えばこんな感じでしょうか。
両腕を元気モリモリポーズ
(腕をそれぞれポパイのように曲げ
山の字を作り、肘から直角の角度を
意識してそのまま維持する)
両脚は騎馬姿勢を作り
軽く膝を曲げ
上半身の背を伸ばし
腰だけ仙骨をたてるように
すとんと落とした姿勢。
簡単なポーズのようですが
どのくらいの時間耐えられるか
少しだけ試されてみると
大変さを実感いただける
かもしれません。
少し足りとも姿勢を崩さない
位置を変えないがルールです。
5分、10分、30分・・と
時間を追うごとに
ご自身の内面との闘いです。
まず、腕を上げていることが
辛くなり
位置を所定の角度から緩めたり
腕ごと降ろしたくなったり
してくるんですね。
次第に、大腿部に震えが出て
騎馬姿勢を長く維持することが
苦痛になってきたりします。
身体の筋肉や筋、骨など
元々弱い部位から次々と
悲鳴があがり
ひたすらガマン大会のような気分。
そうした肉体的な痛みを越えて
「あきらめない」という
内面の声を選択したときに
初めて、身体の欲求に
内面の意志が勝ったことになる
というものでした。
忍耐力を養うためには
とてもよいトレーニングだと
思いますが
口で説明するほど
楽ではありません。
ストイックで「Mっ気の強い」
方にだけおススメ。。。(笑)
あれこれ言い訳を考えて
腕を下げたくなったり
ズルをして
保つべき正確な位置から
少し下げた位置で
妥協しようとしたり。
出てくる煩悩は図りしれません。
そして、そこに
個々人の思考の癖が
思いきり出るというから
おもしろいのです!
(逃げ方、言い訳の仕方、思考、
発想転換の仕方など・・)
それでも、無心を貫き
「ただやる」ということに
意味があるのだそうです。
身体から出る不満の声に
負けてしまう人は
それ以上進歩も発展もない。
何があっても
決めた時間はやり抜くと
意志と信念を選んだ人は
肉体と心の限界を
越えていくのだとか。
私はまだ経験がないのですが
真冬の滝行などに
通じるものがあるのかもしれません。
繰り返すことで
肉体と心にとって
自分がこれまで作っていた
限界に立ち向かうための
忍耐力を養えるのだそうです。
ちなみに私は
勝手な妄想ストーリーを
頭に描くことで
乗り切った ”妄想派” です。
何度もやってみよう
というほど根性はなく
”数回は逃げずに達成した
自分がいる”
という経験値で
なんとか踏ん張っています。
けれども、実は私たち
こんな厳しい
トレーニングを
あえてやらずとも
毎日の生活の中で充分
身体と心を磨く「修行」
しているんですよね。
うまくいこうがいくまいが
毎日、毎瞬間が
それぞれに用意された修行
チャレンジの場だと思うと
日々、トライ&エラーで
こんなにもがんばっている
自分が愛おしくなるはず。
ご自身の内面と向き合い
毎日を生きることが
どれだけ大変なことか。
苦行などしなくても
当たり前のように
困難や起こるできごとを
その都度ちゃんと
乗り越えているご自分を
もっともっと
褒めてあげてほしいと思います。
思考の癖を含めた
真の己を知るチャンスは
いつでも、どこにでも。
毎日が身体と心を磨く
大切な修行、修練なのでしょうね。
そんな貴重な一日である今日も
お疲れさまでした!
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今日もお読みいただきまして、ありがとうございました。
皆さまが柔らかな心で一日過ごせますように。
小松万佐子から皆様へのメッセージ
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