薄ピンクのラナンキュラス

 

昨夕から都内へ戻って
仕事をしています。

 

5年近く会えていなかった
音楽仲間の主催する
自主開催の演奏会があることを

先日のブログでも綴った
間違い電話を機に知ることができ

元気そうな姿に
再会することはもちろん

彼女の音色(おんしょく)を
久しぶりに聴きたいな・・

そんな思いで、めったに
友人たちからの誘いの機会には
合いにくい帰京のタイミングが
今回は重なっていることに感謝し

昨日は、長野での仕事を終え
あずさに駆け込み

開演はしてしまっていても
何とか出演する演目までには
間に合うよう

都内は市ヶ谷のルーテルホールを
訪ねることができました。

 

演目がドヴォルザークの
「ピアノ五重奏曲」。
(イ長調 Op.81 B.155)

子供の頃から大好きな
美しく、それこそ緩急豊かな
演奏するには難易な曲です。

 

『音楽準備室』とタイトルを謳った
プログラムには副題として
「等身大のアンサンブルを楽しむ会」
とありました。

 

幸い、仲間の演目より少し前の
演奏から聴けたので
たっぷり楽しめる機会でした。

 

普段は、音楽以外の
お仕事をなさっている出演者が

わずかな練習時間
これは個別だけでも大変なところを
合わせの練習も入ってくるので

多忙な日々の生活の中で
どれだけ大変なことであるかは
容易に想像できます。

 

今は人生において
現在の仕事の確固たる基盤を
築くべく、優先順位を
仕事としている時期であるがために

一時的に音楽からは
完全に離れている
私には痛いほどわかります。

 

だからこそ、もうそれだけで
充分スゴイというか。。。

 

難しい曲に挑戦なさって
それを仕上げて
聴衆に聴かせるレベルで
ステージに持ってくるだけでも

それぞれの演者に
どれほど真摯な音楽と
そしてご自身との向き合いが
あったことでしょうか。

 

そんな思いを抱きながら
目を閉じて
聴こえてくる響きに
耳を傾かせていただきました。

 

件の仲間の備え持つ
繊細で柔らかく
澄んで美しい響きを持つ
彼女の心根そのもののような
ピアノの音色も健在でした。

 

目を閉じていると時折
アルト記号、テノール記号の
弦楽器の響きが
他に圧倒されて弱気になるのか
少々気になるも

まずはこの難しい曲を
よくぞここまで仕上げたなぁと
思いながら聴いていました。

 

何よりも、所々で
本当に5人の呼吸と音色が
ピタリと重なり
響きあう瞬間があり

何とも心地よく
心が澄み切るような
気持になりました。

 

演奏終了後、舞台であいさつする
演奏者たちの口から

半年で月1の合わせで
この難曲を仕上げたこと

同じ社内で
アンサンブルをやりたい一心で
同じ部署の年齢のずいぶん離れた
若手に誘いの声をかけたこと

ヴァイオリンしか
弾いたことがないのに
ヴィオラ奏者が足りず
他者から楽器を借りて
ヴィオラパートを担当なさったこと

過去に遡り4月に配布される
”今年の新人” の自己紹介記事から
足りない楽器の演奏を
趣味としている人を探したこと

しかも、やっとこ探し出した
そのお相手は東北の端の支店に
配属されており
その方の上京に合わせて
この半年間は月1の練習を
重ねてきたこと

などなど

愉快で、いじらしい
エピソードの数々を聴きながら
さらに感動をしたのでした。

 

メンバーのお若い方が
「気持ちよかった」と言った
そのとてもシンプルな一言に
胸がじんとしました。

 

そうです、そうです。

音楽、特にアンサンブルは
間違いのない完璧な演奏を
目指すことなどではなく

それぞれが
自分自身の身体と楽器を
一体化させ響かせる音色を
互いに聴きあって

その瞬間の「音」
ひいて例えるならば「生」に
寄り添いあいながら

その場、その空間でしか
生み出せない一つのハーモニー
音楽演奏を
共に創り上げてゆくこと。

 

その醍醐味、楽しさを
音楽を通して
改めて教えていただいたような

素敵なひと時を
過ごすことができました。

 

アンコールで件の彼女が
プロのヴァイオリニストと
演奏するに際し選んだ

何よりも大好きだという
村松崇継氏の「Earth」の
美しい旋律が描く世界観が

まるで、聴かせていただいた
アンサンブルの演奏と
演奏後に「楽しかった」と語った
奏者たちの姿と重なり

音楽に限らず
私たちが毎日を生きる上でも

日々、交わる他者と
互いが奏でる音色や響きを
聴き合いながら

地球という大きな舞台にて
ハーモニーを奏でていることを

改めて感じさせていただく
大切な時間ともなりました。

 

四葉のクローバー

 

投稿者プロフィール

小松万佐子
小松万佐子こまつまさこ心理相談室(安曇野ルーム)心理カウンセラー
今日もお読みいただきまして、ありがとうございました。
皆さまが柔らかな心で一日過ごせますように。
小松万佐子から皆様へのメッセージ

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