ノボリフジのつるバージョン

 

カウンセリングに
いらっしゃるにあたって

「変わりたい」
「変わらなくては」

という思いで
お越しになられる方々も多いです。

 

変わりたいと思うのは
ご自身の中にある ”何か” に
気づいていらっしゃるからであって

ここに、たとえぼんやりであれ
気づきがまだない方々は
目の前で起きた事象を通して
生まれたばかりの

あるいは
元々あったけれど
気づいてはいなかった苦の根っこに
その出来事を通して
火がついたような

悲しみや苦しみ、傷に
苛まれて

問題解決のためだったり
ご自身を焼け焦すほどの
感情の緩和だったり

気持ちの落とし所を見つけるために
お越しになることが
多いように感じています。

 

カウンセリングで変わるというのは
もちろん表向きは
そう感じられたり
そう見えることもあるのでしょう。

 

でも、実際には
「変わる」というよりは

本来のご自身に
「戻る」という感覚の方が
合っているように
私個人は思っております。

 

何か望ましくない出来事が生じ
心が千々乱れるような局面に際しては

その出来事自体に
焦点が当たりがちですが

実はそこが大事なのではなく

ここまでは何とか
時にご自身を誤魔化してでも
乗り越えられたことが

いつまでもご自身の本心を
偽ったままでは
乗り越えられない次なるステージに
向き合うタイミングを迎えている

あるいは
”もう、本当の気持ち(自分)に
気づいてよ!” という

心の内側から発されたサインが
たまたまなのか必然なのか
起きた出来事に乗じて
吹き出たタイミング
であったりするのです。

 

では、そこまでの自分は
ダメだったり、偽りだったのか。

だから変わらなくてはいけないのか。

いえいえ、まったくもって
そうではないと思います。

 

すべて大切なご自身の一部であり
否定したり×をつけるものは
何一つありません。

その経験があるからこそ
わずかに覚えた違和感を通して
さらにご自身の真の姿に近づいた
とも言えるのかもしれません。

 

本来のご自身に戻るには
ご自身を知らなくては始まりません。

 

本当のご自身に出逢ったとき

感じたことのない安心感を覚える方
心地よさを覚える方
例えようのない解放感を覚える方

元々持っていたものの
長く羽ばたいていなかった翼が
うずうずしはじめる方

また、馴染みのない感覚に当初は
戸惑う方さえいらっしゃり

その感じ方は
それこそ人それぞれ、千差万別です。

 

私たちは生まれた瞬間から
生きる過程を通して
様々な経験を重ねつつ
確実に ”今生を去ること” に
向かっています。

 

多くのことを経験し
多くのことをその身に刻み

そして、改めて
真の自分を
自ら感覚を通して確認していく。

その繰り返しなのではないかと思うのです。

 

つまるところは
変わるというよりは

知っていたのか
知らぬのか
進化、成長を重ねて

さらに内部で調和のとれた
本来のご自身に戻っていく。

そんなところなのかもしれません。

 

投稿者プロフィール

小松万佐子
小松万佐子こまつまさこ心理相談室(安曇野ルーム)心理カウンセラー
今日もお読みいただきまして、ありがとうございました。
皆さまが柔らかな心で一日過ごせますように。
小松万佐子から皆様へのメッセージ

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