事前のお断り:本日用いる写真は主に、上高地へ向かう途中の「道の駅」周辺で撮影したもので本文中のエリアとは直接関係がないイメージ写真です。
つい先日、熊についてこんな話を
こちらのブログに綴ったばかりでした。
それから間もなくして、ヒヤッと
けれども切実に健全な共生を望む
思いをしたことがあります。
訪問していた県内、別の市の
あるお宅にて
そろそろルームへ戻り次の時間枠の
ご予約のために
失礼しようと思っていた帰り際のこと。
会話を遮るように
有線放送のチャイムが鳴るので
「どうぞどうぞ、大事なことだと思いますので
お聴きになられますように」
なんて一緒に耳を澄ませた時のことでした。
なんと、熊が出没との情報で
”やはり、リアルなんだなぁ”
と、訪問前からニュースで
付近で目撃が何度もあったエリアでしたから
しみじみ聞き入っていたところ
挙げられた出没エリアを
目の前のクライエント様に
詳しく聴いてみると
おいおい、なんと
ここから数十メートル先のところでは
ないですか!?
マジですかい?!
車を停めた駐車場まで
歩かなくてはなりません。
”むやみに怖がってはいけません”
と先日も自ら識者の教えに従って
書いたばかりでしたが
実際に直面すると、はい、こえーです。
沢沿いで草木が生い茂る場所は
熊にとっても格好の隠れ家となり
安心して出てきやすく
結果、人にも姿を目撃されやすいのでしょう。
ずっと山の近くで様々な生き物と
共生なさっていらっしゃるとあって
「車から降りさえしなければ
帰る際にも大丈夫ですからね」
と慣れた口調で
日常の延長といった具合で
何とも気になさっておられない様子。
ヒヤッとするも、こうして
落ち着いた方と一緒にいることで
何でもないと平常心に戻りやすいのは
どんな場面であれ同じこと。
翌日だったでしょうか。
詳細を確認すると
木登りしていた子熊と
それを下から見守る母熊と子熊の
計3頭の目撃だったそうです。
熊の世界から眺めると
日常の中の微笑ましい
ほっこりするようなシーンなのでしょう。
里山の境界線のつきにくい場所で
目撃されやすくはなっているものの
何度も綴るようですが
元々、森は彼ら野生動物たちの居住区です。
今年は、山の中の熊が好む
木の実の類いが気象の影響もあって
例年よりも少ないのだそうです。
異常気象は生態系に変化を生じさせ
うまく棲み分けていた環境をも
変えていってしまうのでしょうか。
何より、私たち人間側も
こうした山深い県に居住する以上
野生動物の習性についてよく知り
境界線を越えさせないマナー
(餌となる食べ残しゴミの後始末や
出逢った際の対応といった基本)
を改めて自ら見直すことも
大切なのかもしれません。
元々、熊が出没しやすいエリアに
お住まいの方々は
秋になると庭の木につく柿や栗なども
そのままにしておかないなど
気をつけていらっしゃるそうです。
そうした行動は ”努めて”
というものではなく
昔からの自然な習慣として
そうなさっているといった感じです。
せっかく育てた畑の作物を
食べられてしまうなどは困りますが
何か悪さをあえて向こうから
仕掛けてくるわけでもない
熊をはじめ野生動物が
そのまま森で静かに暮らせるよう
人間側にも心得ておくことが
まだまだありそうです。
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今日もお読みいただきまして、ありがとうございました。
皆さまが柔らかな心で一日過ごせますように。
小松万佐子から皆様へのメッセージ
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