ご夫婦であれ、恋人同士であれ
何度もこちらのブログにも
綴ってまいりましたが
それぞれ別個体である以上
完全一致するということは
あり得なくて。
お互いに育った生育環境も異なれば
性格や気質、感じ方、考え方
物事の捉え方、言葉の意味づけ
あらゆるものが違って当然です。
けれども、何かの縁あって
一人ではなく
二人で生きることを決め
一緒に生活を始めることになり
歳月を重ねてくると
お互いの存在に安心を覚え
次第に遠慮もなくなってくる。
ある意味、素の自分でいられることが
多くなることも手伝い
安心を覚える故の
甘えも出やすくなります。
他者なら我慢ができるような
パートナーの些細な言動に
イラッ、カチンとなることも
出てくるのかもしれません。
ケンカの要因は
相手との境界線が曖昧になることも
大いに関わってきますが
それでは、ケンカは
悪いことなのでしょうか?
国内外、数多くの
クライエント様たちを拝見していると
一見、絶えず
ケンカをしているように見えても
大きな節目や
ライフイベントを迎える
”いざ!” という時には
自ずと空気がピタッと寄り添い
解決しよう
乗り越えよう
と絆が強くなるシーンを
幾度となく
拝見させていただいてきました。
ご本人たちは
意識なさっていないと思いますが
とてもわかりやすいです。
共に乗り越えなくてはならない課題
共に向き合わなくてはならない人や物事
そうした共通の壁や障害に
突き当たった時に
ピタッと寄り添えることは
素晴らしいことだと思っています。
日常の中で些細なことを機に
ケンカが生じるようなことがあっても
ケンカそのものが
決して悪いのではなく
それを機にその都度
対話を重ねていくことで
知っていると思い込んでいた
互いへの理解を深めていける
いわば、絶好のチャンスだとも
言えるのではないでしょうか。
ご夫婦やカップルの在り方も
それぞれ
その数だけあるのだと思います。
もちろんケンカは少ない方が
心は穏やかかもしれません。
けれども、いざという
人生の難局を
互いが自然に寄り添い
結束して乗り越えようとする
その目には見えないけれども
強い絆を
信じて差し上げることも
とても大切なことだと思うのです。
◎安曇野市の絶景スポット「拾か堰」の今春の桜です。先週の風雨にさらされる前の満開時を撮影。霞がかっており、北アルプスはハッキリ映らない日でしたが、わずかな風に舞う桜の花弁が優雅でした。
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今日もお読みいただきまして、ありがとうございました。
皆さまが柔らかな心で一日過ごせますように。
小松万佐子から皆様へのメッセージ