何かがうまくいかずに
ずっと同じ所にいるようで
苛立ってしまうこと。
生きていると誰もが一度は
経験することだと思います。
こうして、他者の人生を
第三者的な視点から見つめ
立ち会わせていただく毎日を
過ごしていると
自分自身もその感覚を通して
経験し、この身に刻んだ
貴重なプロセスを思い出し
”大丈夫” と無言のエールを送りながら
見守らせていただいたりしています。
渦中にあると
またその内にある人にとっては
気づきにくいのかもしれませんが
俯瞰して見ている者からは
長い人生の道程における
全体の流れの中で
必要だからこそ生じている
行き詰まりだったりするので
そこはしっかり
感じて、気づいて、考えて・・・
やることをやったり
時に一旦、すべてを手放し
ただ観察する時間として用いたり
動きのない時間を通して
どんな壁や課題を
乗り越えなくてはならないのかを
見据えることも
あったりするのかもしれません。
こちらからいっさい指摘はせず
ご本人が気づくことに
大きな意味があったりするものなので
感情だったり
その時の状況を味わい尽くし
どうしたらいいのかを
考え尽くすことしか
ないのかもしれません。
動きがない時間というのは
今のままでは脆弱な基盤を
確固たるものにするために
地中へ根を深く張っている時間とも
言えるのかもしれません。
大地にしっかりと
根を下ろした植物たちが
どんな強風にも負けぬように
人もそうした時間を繰り返し
地中深く、深く
根を張っているいるのでしょうね。
青い空に向かって
ぐんぐん伸びる時期もあれば
伸びるために
あるいは
伸びた分を支えるために
地に根を下ろすために
エネルギーを使っている
一見、動きがない時間も
あるのだということ。
人生はとても絶妙に
そしてその方それぞれにとって
大切なプロセスが
ちゃんと行われるように
設計されているのだなと
改めて感じる瞬間でもあります。
連日、暴風が続く安曇野ですが
春の草花たちの強いこと、強いこと。
どんなに葉や枝がしなろうと
びくともしないその姿は
植物たちから
私たち人間を見つめた際にも
同じように
目に映っているのかもしれないなと
考えてしまいました。
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今日もお読みいただきまして、ありがとうございました。
皆さまが柔らかな心で一日過ごせますように。
小松万佐子から皆様へのメッセージ
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