子供の頃、大好きだった
「赤毛のアン」の
緑の切妻屋根のお家に
寄り添うように咲く桜が
大の憧れでした。
都内の家の庭はもちろん
父の生家である今現在住まう
安曇野の家の庭には
残念ながら桜はありません。
敷地内に桜があるお宅には
やはり憧れますが
安曇野の我が家には
代わりにといっては何ですが
源平咲きの椿が玄関前をはじめ
庭の数か所で咲き誇っています。
源平咲きの説明はこちらから ブログ『源平咲きって?』
今年も開花は遅かったものの
今がちょうど見ごろを迎え
咲き始めている時分でしょうか。
玄関を開けるなり
目に飛び込む風景に
桜はありませんが
赤白が同時に咲く椿があることで
ほっと心が和み
どこか豊かな気持ちになります。
以前、自身のトリオコンサートの
チケットを手渡しに伺った
父の古くからの友人宅での
衝撃的なエピソードです。
まさに、憧れの大きな桜の木が
玄関を覆うように生えていました。
訪れたのが初夏でしたから
もう桜の咲く季節ではありません。
そこで目にした光景と
体験した恐怖が忘れられず
憧れは打ち砕かれた感じです。
玄関先でお話をしていると
ぽとぽと、ぽとぽと
あちらこちらから音がします。
最初は気にせず雨でも
降ってきたのだろうと
思っていました。
それまで夢中でお話をしていて
気づかなかったのですが
ふと視線を玄関の壁にやると
玄関の壁に大量の毛虫が
(アメリカシロヒトリ)
くっついているではありませんか!?
そして、ぽとぽとと音がしている
その先へ視線を移すと
やはりそこにもアメリカさんが!
”NO WAY~っ!!!!”
でございます💦💦💦
木から次々と雨粒のように
アメリカシロヒトリが
地上めがけて降ってくるわけです。
家主の女性は何事もなかったように
玄関先に据えてある
大きなカンと割り箸を手にして
一匹ずつ玄関の壁や天井を這う
奴らをつまんではカンに
入れていきます。
音の正体がわかったや否や
父は、途端に自身の首元に
手をしきりにやり
毛虫が入っていないかを確認
私は同じ場所に立っていられず
話をしながら小まめに移動。
ある意味、衝撃的な時間でした。
私の幼少期からの憧れは
いとも簡単に散り
”椿で本当によかった”
と、この時季が訪れるたびに
胸をなでおろすのでした。
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今日もお読みいただきまして、ありがとうございました。
皆さまが柔らかな心で一日過ごせますように。
小松万佐子から皆様へのメッセージ
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