カウンセリングの場を
その時々のお二人の関係を眺める
「定点観測の場」として利用なさる
ご夫婦やカップルの皆さんが
当ルームではいらっしゃいます。
もちろん、最初にお越しいただいた際は
ご本人たちだけでは
のっぴきならない事情がおありで
頭を悩ませてお越しいただいたり
しているのですが
一度、セッションを受けられて
ハッキリ、あるいはなんとなくでも
その良さをご理解いただくと
”どのくらいの期間を要するのか” と
おおよその見立てを
訊ねてくださるケースもありますし
お二人の側から
「あと2~3回くらいでしょうかね」
と打診くださることもあります。
こればかりは
誰かが「こうしなさい」と
決められるものではなく
”ご自身たちがどうなさりたいか”
なので「こう」と明言することは
何とも難しいところです。
ご夫婦・カップルのご相談も
他のスタイル同様に
対面、オンラインどちらも多い
当ルームの特徴として挙げるならば
最初は「3回くらいで」と
おっしゃってらしたお二人が
最初の主訴にあたる問題を
ある程度クリアしたあとも
定期的にお二人のペースで
セッションを設けてくださり
それぞれの言動で気になったことや
二人の間で起きたできごと
その時点での個々の悩み
といったことを引き続き
打ち明けたり
話し合ったりしながら
一つずつクリアしていく場として
夫婦・カップルカウンセリングの時間を
ご利用いただくケースが
多いように感じています。
例えば月1とペースが決まっていると
そこまでの期間に何かあっても
セッションの場で聴いてもらい
解決策を探ってみようと
前向きな姿勢に切り替えられるように
なっていらっしゃることもあり
その間にあったできごとは
お二人ならではの「事例」として
メモっておいていただくことが
できたりするわけです。
事例集という言い方は
私が独自に使っていますが
かつて私が学生時代
ドイツ・英語圏系の特許事務所で
専任弁護士の秘書の産休代理を
バイトでやらせていただいていた際
判例集の差し替えを
新しいものが第一法規さんから届く度に
コツコツ地味にやることが
日々の仕事の一部だったことから
思いついた言葉です。
法律の世界の判例集よろしく
お二人の世界ならではの
事例を溜めていただき
”さて、こういうときは
どうしたらよいのか?”
と一つずつ対話を通して
互いを理解し合い
生じている溝を埋め
問題を乗り越える事例集を作っていく。
そんな感覚でお話しています。
つまるところ
”ピンチはチャンス”。
起きた事象には必ず
個々の思考や捉え方、感情などの
パターンが表われています。
これらをいくつも眺めていくと
それぞれに
あるいはお互いに
気づくことが多いものです。
何か双方の間でトラブルが起きたなら
”やった、また事例がたまった”
”これを題材にセッションで解決策を
見いだしていこう”
そう思っていただくことで
時にケンカしてぶつかりあうことが
悪いことばかりでもなければ
瞬間的に、嫌な気持ちには
なってしまったとしても
長く引きずらずに
より相手を深く理解できる
チャンスだと捉えることが
できるようになっていらっしゃるように
感じさせていただいております。
余談にはなりますが
定点観測を用いる方々は
これはご夫婦やカップル、親子・家族
といった2名以上の複数名で行う
セッションに関わらず
個人セッションにおいても
言えることのような気がしますが
なぜか不思議なことに
問題の対処の仕方はもちろん
ご自身の自己変革、自己実現
症状などにおいて
進化、緩和、寛解なさるのが
共通して確実で早いです。
ケンカしたり
すれ違ったり
こうしたことは一見
よくないことだと思われる方々も
いらっしゃいますが
決してそんなことはなく
お互いが別個体だからこそ
完全一致はあり得ない
ということを前提に
互いの違いをその都度
どうやって埋めていくのか
また、うまく付き合っていくのかを
カウンセリングのような時空間を
うまく利用なさって
お互いを眺めていかれることも
一つの方法であるのかもしれません。
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今日もお読みいただきまして、ありがとうございました。
皆さまが柔らかな心で一日過ごせますように。
小松万佐子から皆様へのメッセージ
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