『シュトーレンはバクバク? 1cmずつ?』
さて、12月半ばが過ぎて
クリスマス、お正月といった
季節のイベントが
間近に迫ってくる時節です。
”もー、いーくつねーるとー♪♪”
子供の頃、歌ったお正月の歌の
歌詞にあるように
指折り数えて何かを待つ。
そんな季節独特の雰囲気があるのでしょうか。
会社勤め時代のことです。
来日したばかりの
広報担当の方とのご縁から
毎年何かしらのイベントの際には
招待をいただいていた
ドイツ大使館のある季節のパーティで
いわゆるマイスターと呼ばれる
ドイツパンやドイツ菓子の
職人さんたちと知り合ったことがあります。
交友はその後も長く続き
たくさんのドイツ本場のマイスターの味
菓子やパンの貴重なレシピをいただき
教えていただいたことがありました。
長野に来てからようやくそれらレシピを
活用できる時間ができ
この時期を代表するシュトーレンはじめ
季節のドイツ菓子を
作りまくっていたことがあります。
ドイツ人のマイスターたちは
それぞれ皆さん
ドイツ本国に戻られてしまったので
交流はツールを通してのみと
なってしまいましたが
手元に残った多くのレシピは
ありがたいことに
この先もどこかで活躍することでしょう。
アドベントの期間中
クリスマスイヴまでの4週間にわたり
毎日薄く、1cmくらいにカットして
それこそ指折り数えて
キリストの降誕を待つという
ドイツの伝統パン菓子ですが
宗教は持たずとも
待ち遠しいその気持ちは
伝わってくるような気がします。
長野に来たばかりの数年は
毎年、作ることそのものを楽しみ
友人や身内に
差し上げていたものです。
使っているバターや砂糖の量を
改めて考えると
バクバクと量をいただくものではないことは
とても実感しました。
少しずつ、少しずつ
それこそ一日を噛みしめるように
指折り数えて・・。
そんな気持ちがこのお菓子からは
特に伝わってくるような気がします。
相談室でも12月の半ば辺りより
「本年もお世話になりました。
素敵なクリスマス、そして穏やかな
お正月をお過ごしになられますように。
来年もどうぞよろしくお願いいたします」
こんな挨拶が増えてきている時分です。
一日、一日がなお愛おしく感じる
12月の後半。
皆さんも
どうか健康に気をつけて
2022年のよき締めくくりとなるよう
お過ごしになられますように。
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今日もお読みいただきまして、ありがとうございました。
皆さまが柔らかな心で一日過ごせますように。
小松万佐子から皆様へのメッセージ
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