自宅がそのまま職場の我が家では
清掃をはじめとする衛生面以外に
気をつけていることの一つが
「におい」かもしれません。
もちろん、オンラインや訪問で行う
カウンセリングもありますし
授業に関しては学校で行うので
家だけとは言いませんが
毎日、間違いなく
職場として使用している主戦場は
自宅となります。
何度もブログで綴っているとおり
現在の長野の住まいは
どこかをポンと叩けば
別のどこかから
天井の板や洗面器が落ちてくる
そんな雰囲気さえ漂う
まさに昭和生れの方はよくご存知の
ドリフのワンシーンそのもののような
築75年近くになる古い家屋です。
昔の家屋特有で機密性はないので
冬は集中冷房が効き
夏は集中暖房が効く
ありがたくない住環境だったりします。
通気性がよいようでありながら
その割には「におい」はこもる。
一日のうち三度の食事時の
朝10時の枠と13時
そして、夕方17時、19時の枠は
平日、週末問わず
ご予約の時間帯の確率としては
大変高いとあって
朝食のにおい
夕食のにおい
これらには再三の注意をしています。
感覚過敏のクライエントさんも
多いことから
セッション終わりごとに
盛り塩と共に浄化を兼ねて
部屋で焚くお香も
質のよいものを選んで焚くか
クライエントさんによっては焚かない。
衣類の柔軟剤や衣服や
室内の香料などには
とりわけ気を遣うようにはしています。
庭で咲くバラを手折って
いくつかの花器に生けていると
その香りが驚くほど強く
玄関先やルーム中に
充満することはありますが
そうした天然のものは
過敏な方々であっても皆さんこぞって
よい香りだとおっしゃいます。
そうはいっても
癖の強い食事のにおいについては
ここで実際に
生活している住人がいる以上
消すことはできません。
換気扇を古い家屋ながらも
回すようには努めていますが
たまにやらかしてしまい
家中に芳しい
カレーや鍋のにおいが
充満していることもあります。
先日も、家族の誰かが
うっかり換気扇を忘れ
前の晩の料理の暖め直しをしたところ
大変なにおいがこもることに・・。
やってくれた、と焦るものの
どうしようもありません。
すると、いらした方が
「お家でやっていらっしゃるからか
どこからか生活のにおいがして
緊張が和らいで落ち着きます」
そうおっしゃってくださいました。
もちろん、ここは
個体差それぞれあるので
皆さんがそうとは限りません。
ただ、必死になってにおいを消そうと
躍起になっていた自分が
少し滑稽にも感じられたのです。
貴重な時間を快適に
他に気になることがなく集中して
お話していただけたら・・
こんな心遣いのつもりの思いが
どこか自分自身だけでなく
家族をも巻き込み
過剰にさせていた部分も
あったのかもしれません。
自宅で行っている良さは
日常感を感じられ
ほっとできるところなのだと思います。
出てしまうものは
あえて消したり隠そうとせず
家の構造上こもりやすいことが
わかってはいるので
できるだけ気をつける程度の意識で
よいのかなと
自らの縛りをといてみました。
家族がトイレに行くのをがまんしたり
いるかいないか息を潜めて暮らすのとも
違う気がしています。
与えられた環境ならではの良さを
うまく使っていけば
よいのではないかなと
先述のクライエントさんの発言のおかげで
感じられるようになりました。
月曜の朝、この後
さっそく来客を迎える段ですが
早々に母が焼くパンの香りがしてきました。
これが我が家の日常生活、
「におい」なのでしょうね。
◎写真は、我が家の食卓ではなく、安曇野市の「ひさりな食堂」さんのチキンかつカレーです。独特のルーのお味で気に入っています。
投稿者プロフィール
- こまつまさこ心理相談室（安曇野ルーム）心理カウンセラー
-
今日もお読みいただきまして、ありがとうございました。
皆さまが柔らかな心で一日過ごせますように。
小松万佐子から皆様へのメッセージ
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