心にほんのちょっとスペースをつくると
ずっと頭の上空あたりで
待機していた
願ったものが
するっと入ってくるって
あるのかもしれません。
つまり、心が開いているかどうか。
上の写真は
私が長野に来たばかりの頃
庭でひからびていた さぼてん の
胴切りをして挿し木をした一部です。
今年も6月下旬を迎え
本体同様、お花を咲かせようと
たくさんの蕾をその身につけています。
見つけた当時は汚れた鉢のなかで
灰色になってスカスカと
土から浮いていました。
それでも、根のどこか一部が
土に絡んで抜けないので
「生きたいのだね」と思い
そのまま他の花と同じように
太陽と水、そして心を
かけてあげるようにしました。
わずか1年足らずでスカスカしていた
根はしっかり土に根付き
色も本来の緑色を取り戻します。
そこからさらに数年すると
見事な赤い大輪の花を
つけるようにまでなりました。
”あなた、本当は
こんなに美しかったのね” と
思わず声をかけてしまうほど
それは見事な花をいくつも・・。
さぼてんを特段意識して
可愛がったかというと
そうではありません。
少し意識して心はかけますが
かけ過ぎない。
心の風景の遠くにある感じです。
やることはやって
あとはさぼてんの生命力を信じて
そのまま放って任せている
といった感じかもしれません。
私もまだ修行途中の感覚でしか
わからないのですが
私たちの日常にも
あてはまるかもしれません。
欲しいものがあって
そこに意識を一心に
傾けているときよりも
やることをやりつつ
今、目の前にある
そのこととは関係ない日常に
心を注いでいたら
つい先日まで願っていたことが
叶ったりする・・。
こういうことが多々
人生には起こるような気がします。
きっと、幸運の女神様は
少しぽっちゃりされてらして
心のスペースが広めに空くと
するっと入ってきやすい
のかもしれませんね。
毎日、一生懸命
さまざまな鍛錬を積み重ね
苦しく辛いときがあっても
ひたすら前をみて歩む
あなたの頭上で
入り込む瞬間を今か今かと
待っていらっしゃる気がします。
皆さんの望むものも
開いた心や身体よりすっと入り
空いたそのスペースへと
きっと、もうすぐ・・。
私は、強くそう思っています。
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今日もお読みいただきまして、ありがとうございました。
皆さまが柔らかな心で一日過ごせますように。
小松万佐子から皆様へのメッセージ
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