昔あった東海テレビ(フジテレビ系列)の昼過ぎ30分間メロドラマのような見出しですみません。
ずいぶんと風が強い日が続きます。
桜が満開を迎えると全国各地、場所こそそれぞれですが必ずといっていいほどに春の嵐と言わんばかりの強風が吹き荒れます。
寒冷地の長野では桜が咲き始めたころに起こる ”花冷え” と、咲ききった後の ”春の嵐” が一緒にやってくるようで、薄紅色の世界に揺さぶりをかけるような気まぐれな陽気に人もけっこう振り回されていたりします。
以前こちらのブログで、中医学から見る春の身体について少しだけ触れたときに「風の気」が強くなる時季は上半身にさまざまな体調の不具合が出やすいと書いたと思います。
主に胃腸に負荷がかかる湿気の強い梅雨時や夏に比べると、風の邪気が起こす春の症状は頭痛やのぼせ、めまい、鼻の症状といった具合に上半身を中心にあちこちと調子の悪い場所が動いていきます。
気圧がくるくる大きく変わるタイミングで吹き荒れる風はとりわけメンタルにも影響を与えやすく、春を迎えてらんらんと意欲的にさまざまなことに取り組みたいのに身体の調子がイマイチでテンションがあがりきらないという方も多いことと思います。
悩みやストレスは元々お持ちだったり、負荷がかかりすぎた身体の機能の弱ったところを発端にだんだんと他の機能にも影響し、やがては心の在り方全体の状態をも左右するようになってきます。
中医において、うつうつとする気持ち一つとっても鬱の原因となる要素は、人それぞれの体質や気血が巡る経絡の滞り具合いなどさまざまです。
原因によって対処する策も異なるので、まずはご自分がどういう症状を経験しているかをきちんとみてあげることも大切かもしれません。
けれども、何より大切なのはすべての症状の元となるストレスや悩みを少しでも軽減されること。
始まったばかりの新年度だからこそ、抱える悩みや気負い過ぎて溜まる疲れやストレスも半端なく多いことでしょう。
いたずら好きな春の「風の気」は、いつのまにやら疲労が重なり弱った身体のある部分から侵入し、体内でもあちこちを吹き荒れ暴れはじめます。
心と身体は思う以上に密接です。
心の在り方が身体の気や血の流れを滞らせたり、詰まらせたり。
まずは、セルフケア。
ゆったりと過ごす時間を一日のうちに少しでももてるよう、それが難しいのであれば週末のどこかでたとえ数十分でも何もせずに深く息を吐いて解き放たれる時間をもつようなさってみていただけたらと思います。
好きなことをやったり、横になって休んでいてもまるで疲れがとれず頭も心も混乱して焦るばかりとあったら。
そんなときこそ、誰かにそのよくわからない心内をありのまま話をされてみてください。
心が捉えるよくわからない不安や焦りは、そのまま体内で生じた不具合、つまり異変のシグナルにつながっています。
身体に大事が生じる前に、心の中で吹き荒れる嵐を少しずつなだめていけるよう大元であるストレスや悩みを少しでも手放せるようできたらいいですね。
どこにそれを打ち明けて、吐き出してよいのかわからないとき。
暴れ吹き荒れる春の嵐を内に抱えたままの姿でいらしていただいて大丈夫です。
私たちはいつでもここにいますから・・。
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今日もお読みいただきまして、ありがとうございました。
皆さまが柔らかな心で一日過ごせますように。
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