ピアノ 白黒

推薦のお言葉をいただきました ⇒  「推薦のお言葉 4

 

私がピアノを再開したのは6年前のことです。

それまで27年間、まったく触りもせずにいたためか、腕や指をどう適切に動かすのかすら忘れてしまっているような始末でした。

再開して2か月足らずでいきなり、当時の先生に勧められるまま参加したアマチュア向けのコンクール・ソロ部門の本選でたまたま金賞と審査員特別賞をいただいたことが弾みとなり細々と今日まで続いています。

子供の頃のように猛烈な指まわりで弾けるのでしたら良いのですが、なにせ体の正しい使い方を含めゼロからやり直しているような時期なので、心身に思う以上に負荷がかかり楽しく弾くまでにはもう少ししっかり弾きこみ幾山か越えないといけないようです。

せっかく再開したのにまたお蔵入りにしてしまうのはもったいなく、モチベーションを維持するために毎年同じコンクールに参加するようにはしてきました。

ピアノや音楽をこよなく愛し、音を奏でることを喜びとする多くの素晴らしい仲間たちと出会えたことでなんとか止めずに続いていることもあるのかもしれません。

・・が、当の本人はピアノに時間を割くよりは時間ができると外へ出かけたり、スポーツをしたり、カフェでのんびりコーヒーをいただくほうが、今はまだ心が癒されるので忙しい時期が続くと平気で3~4ヶ月くらいは弾かなくなってしまいます。

まだまだ弾くことが癒しになるよりもどちらかというと仕事に加えての負荷になってしまうので、心が自然に向かうまではあえて無理には弾かないようにしています。

高性能な機器を用い録音や録画はもちろん、弾き合い会などで本番を想定したステージ練習を頻繁に重ねてコンクールや自主公演の舞台に臨む熱心な仲間を横目に、私はといえば予選は毎回譜読みからわずか2か月ほど、人前での演奏練習は一度もないままぶっつけ本番一発勝負がこれまでのパターンです。

「よく予選通過できるなぁ」と驚かれますが、普段やっていない分、直前と本番の瞬間に注入する爆発的な集中力だけは半端ないかもしれません。

運よく、これまで受けた予選はすべて通過していますが、いつも綱渡りで博打のように一か八かの危なっかしいのが実情です。

本選まで進んでもやはり予選同様、人前で弾いたりステージ練習はいっさいないまま相変わらずぶっつけ本番の演奏で本選に挑むという一か八かの舞台ばかりでした。

けれども、技術や音楽性はもちろんのこと、何より真摯に音楽と向き合う仲間の姿やそこから生み出される心を震わせるような誠実な演奏に会いたくてやはり弾き続けているのだと思います。

ほとんどの参加者は猛練習はもちろん、人前やステージ練習、自主公演を何度も重ねて挑まれるので本当に素敵な心に響く美しい音楽を奏でられます。

私はもう少しすると、弾くことに集中できる環境というよりは心になるのではないかと期待して、今はまだマイペースです。

これだけマイペースの私を呆れずに導いてくださる指導者の先生方には感謝してもしきれません。

ピアノを再開してから今日に至るまで、何人かの本当に素晴らしい先生方に導いていただいてまいりました。

それぞれの先生から音楽やピアノの魅力、そして音を奏でる人間として大切なことを毎回レッスンのたびに学ばせていただいています。

ここ数か月間も、ほとんどピアノに触れない日々が続いていますが教えていただいた大切なことは消えることはありません。

 

ピアノと花

 

今日、ご紹介させていただく先生とは先述のピアノコンクールで審査員をされてらした際に知り合い現在に続くご縁となりました。

ここ安曇野でコンサートをしたいと声を掛けられお手伝いするようになり、最初の2016年より3回催すことができています。

先生が留学されていらしたハンガリーはリスト音楽院で知り合った仲間と作ったトリオ(三重奏団)とご一緒する演奏会。

一度聴いてくださった方がまた聴きに足を運んでくださるといった具合に、トークを含め音楽をごく身近に感じられるアットホームなコンサートということで、時に地域のさまざまなイベントと重なり集客に苦労することもありながらもお客様のご要望もあり毎年続いているわけです。

ちなみに、長野県の松本市や安曇野市を含んだこの一帯は全国でも稀な音楽の盛んなエリアです。

聴衆の皆様と楽器から放たれた響きを同じ空間で共有することで生まれる共鳴、そして一体感はなんとも心地よく毎回演奏する私たちをも幸せな気持ちにしてくれます。

ただ、2019年は私の体調不良と演奏会候補時期に海外へ出向くことになった先生方の都合でお休みさせていただき、2020年は詳細を計画しようとしたところでコロナ禍となり世の中が変わってしまい延期したままの状態です。

ピアノを再開したてのアマチュアの私に、本番3週間前にいきなり譜読みから三重奏曲を仕上げるミッションを、またある年にはやはりすべて譜読みからの連弾8曲と三重奏曲を1ヵ月で仕上げるミッションをと、毎回無茶ぶりをしてくださる先生ですがマイペースな私もさすがにその時だけは死ぬ気で取り組まざるを得なくなるので良い勉強だと思い感謝して取り組んでおります。

お世話になるどの先生方も、その瞬間に生まれる和声の響きを何より大切に、しっかり自身で聴きながら演奏するという教えを言葉こそ違えど説き続けてくださっています。

ハーモニー。

これは、人との調和もそうでしょうけれど、自分の中の調和という意味でもあると思います。

「人は音にその時々の心の様子が表れる」とは亡くなった父方の祖母が私によく言っていた言葉です。

やはり、人として成長していくことがを分野を問わず求められているのですね。

異なる分野で学んだことが私の日々の仕事や人生そのものにも活かせるよう、いただいたお言葉を大切に引き続き人としてのさらなる成長が、私の奏でる響きや紡ぐ音楽にも、そして私自身を含めたすべてのものとの調和に表れるよう精進してまいりたいと思います。

ピアノも少しずつペースアップをして、人の心に響く音を奏でられるようゆっくり、着実に取り組んでまいります。

いつかまたどこかで、皆さまにも聴いていただく機会がありますように。。。

 

⇒ 公式サイト「小松万佐子はこんな人(推薦のお言葉・皆さまのお声)」

⇒  「推薦のお言葉4」

 

あづみ野コンサートホールにおける各演奏会をホール館長さんがブログに綴ってくださっていますのでご興味ある方はこちらからどうぞ。

2018年  2017年  2016年

 

投稿者プロフィール

小松万佐子
小松万佐子こまつまさこ心理相談室(安曇野ルーム)心理カウンセラー
今日もお読みいただきまして、ありがとうございました。
皆さまが柔らかな心で一日過ごせますように。
小松万佐子から皆様へのメッセージ

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