子供の頃、ご近所に
習字を習いにお伺いしていた
書道教室（先生のお宅）がありました。

先生の指導が素晴らしく
よいところを見抜いて
伸してくださったことが助けとなり

幼い時分にぐんぐん力を伸し
気づけばあっという間に
師範に近いところまでいったことは
大変ありがたいことでした。

けれども、実は
そのお宅へお伺いする一番の楽しみは
別にありました。

習字をみていただいた後に
先生のお宅の別のお部屋に
友達数名とちゃっかりお邪魔して

歴史に大変お詳しい
先生のご主人が出てきて
お話くださる話が
おもしろくて、おもしろくて・・

子供心に知らないことや
知りたかったことが
どんどんわかっていく楽しさが

実は何よりも
通い続けた理由だったように
今思えば感じています。

あるとき、そのご主人に
訊ねたことがあります。

”第二次世界大戦に続く戦争
（第三次世界大戦）は起こるの？”

ご主人は、真剣な面差しで
私たち子供に向き合い

”もう大きな戦争は起こらない”

と、理由を交えて説明くださいました。

物心ついた時分から
戦争は何故起こるのかに
関心があった私は

話を伺いながら
不安に駆られていた思いが
和らいだことをよく覚えています。

再び物騒な言葉や話題が各地で
耳を掠めるようになっています。

あえていえば、ここ数年
いえいえ、地球のどこかではずっと

その言葉は
飛び交っていたかもしれません。

何が起こっているのか
知ることはとても大切ですが

飛び交う情報に振り回されたり
むやみに不安を
煽られたりすることがなきよう
いられたらと私自身は思っています。

あの頃、先生のご主人がやさしく
穏やかに語ってくださったように
未来は闘いと滅亡ではなく
光に向かい、光の中にあることを
自らの日々の行動から
信じていけるよう。

そんな願いを込めて本日のブログを
綴っています。

もう、ずいぶん前に
お亡くなりになられたという
ご主人のお顔を
久しぶりに思い浮かべ

あの日おっしゃってくださったことを
改めて思い出しています。

◎写真は先日、道路脇で撮影した百日草の花畑のなかから。花弁に見える赤い部分は舌状花といい、一枚一枚がめしべおしべを持つ一つの花なのだそうです。真ん中の星形をした黄色い部分も筒状花といい、やはり一つ一つがめしべとおしべを持つ花なのだとか。かわいらしいので好きな花の一つです。一つ一つの小さな花たちが手を繋ぎ合って、まるで大きな一輪の花のように見えるのが何よりステキ！！！