都内に戻り、仕事をしています。
移動が多い日もあれば
昨日のように朝から晩まで
ずっと同じ場所にいて
終日対応させていただくこともあります。
長野の灼熱の太陽に馴らされたのか
都心に戻っていても
涼しいとさえ感じることが
今年は多いような気がします。
最後の仕事が終わると
もう夜もいい時間でしたが
ふと、一日の疲れを癒したい場所が
思い浮かびました。
終日、特に夜にセッションが
入っている日は
せっかく都内に戻っていても
人と会う予定は
入れられないことが多いです。
昨晩もそうでしたが
心地よい充実感の後
会いたくなった顔
食べたくなった味があり
出かけてみたくなったのです。
時間が遅いので急ぐものの
癖のタクシーにはあえて乗らず
毎日のように使っていた
新橋行の都バスを待って
久しぶりに乗車してみます。
出向いた先は
育った地元、虎ノ門の家の近くにある
古いレトロな洋食レストラン。
10代の頃から入りびたり
青春時代~都内を離れるまで
私の心のオアシスのような
場所でした。
店には ”おかあさん” と
霞が関の官公庁の官僚たちをはじめ
そこに詰める各社記者たち
界隈の企業の方々に親しまれる
名物おばさんがいらっしゃいます。
私にとっては、悩みがあると
そこへ行っておしゃべりをし
カレーを食し
心内をおばさんに話すことで
人生の様々な場面で勇気づけられ
背中を押されてきた
大切な場所の一つでした。
一緒にかわいがってもらった
弟はもちろん
私の家族のそれぞれについて
私の人生の岐路や起きたことなどを
通っていた時代までは
ほぼ漏れなく網羅して
よく知ってくださっている
”おかあさん” がいる場所でもあります。
昨秋の都内お墓参りの際に
お店がまだ残っていることを
確認させていただき
用足しに出てらした
おかあさんの代わりに
調理場にいらしたおじさんに
ご挨拶を差し上げて
また来訪することを約束してから
年末に寄らせていただくことが
叶ったばかりでした。
涙を流して喜ぶおかあさんの
ありがたさに感謝した日から
気づけば半年以上!
歳月の流れは本当に速いものですね。
「いつか、いつか」
と言っていては
あっという間に時は過ぎてしまい
そこにあった建物や
そこにいらした人々も
移ろっていってしまうことが多い。
地元の街に戻り
自分の成長を見守ってくださっていた
懐かしいお顔に会えることは
たいへんありがたいことです。
世話になったご近所さんたちの姿は
もうずいぶんと前に
ほとんど界隈からは姿を消し
よく知る方々は
もうこの街にはありません。
ここに帰ってくるとほっとする。
そんな人々や街の一部が
残っていることに心癒され
新たな明日への活力をいただいた
あったかなひと時でした。
22時近くにカツカレーを摂った胃袋は
朝から、ちと重いですが
心はほっこり温かく
今日も元気な一日を過ごせそうです。
「今」と感じたタイミングを
いっそう大切にしていきたいと
改めて思う機会でした。
年齢を重ねるたびに
『無常』をこれまで以上に
強く感じています。
一つ一つの機会をなおいっそう
大切にしていきたいと
思うようになりました。
お店の紹介はまた機会があれば
こちらのブログで。。。
”おかあさん” が
毎度別れるたびに握りしめてくれる
掌の体温が、朝を迎えてもまだ
温もりを伴いじんと
残っているような気がします。
関連ブログ 『育った町の変貌』
関連ブログ 『ここにもあった”心の拠り所”』
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今日もお読みいただきまして、ありがとうございました。
皆さまが柔らかな心で一日過ごせますように。
小松万佐子から皆様へのメッセージ
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