長野は安曇野を
訪ねて来てくださる方々に
どの季節の風景を
眺めていただきたいかと訊ねられたら
きっと、私は個人的に
GW前後の春と
晩秋も含めた秋
と答えるような気がします。
春先に特有の萌黄や黄緑の混じる
濃淡豊かな緑のグラデーションに
だんだんと色味を増してゆく
色彩豊かな春の花々が添えられ
北アルプスの雪山が映える。
そんな風景が私自身にとっても
衝撃的な美しさだと
思っているからなのかもしれません。
初夏の時分からは
まさに緑一色となり
山国をイメージさせる風景が広がります。
もちろん、山をやる方々をはじめ
夏の信州こそ長野らしい
とおっしゃる方々も
いらっしゃることでしょう。
ここのところ来客ラッシュが
続いておりますが
昨日も素敵な仲間が
ご家族と一緒に長野は安曇野を
訪ねてきてくださいました。
暑い時季とあって
「もう、本当にこの暑さでごめんなさい」
と言ってしまいそうになるほど
今夏はこの辺りも
例年以上の猛暑が続いております。
泊まりがけでお越しになられると
朝晩の田舎ならではの涼しさを
味わっていただける。
今夏はそれすらも
叶わないのではないかと思うほど
朝晩も暑いと思っていましたが・・。
都市だけで育っていらした方々にとっては
それでもだいぶ涼しく風の通りが
全然違うとのことでした。
お目にかかったのはお泊まりになられて
明けた昼の強い陽射しの中ですが
ギラギラした真夏の陽光を
勢いよく照り返すほどの素敵な笑顔で
元気に楽しんでくださる姿に
こちらもほっとしました。
都市部ではなかなか出逢うことのない
植物や昆虫に感動くださる姿は
ご一緒していてもうれしいものです。
逆に、私が教えていただくことすら
あったりして。。。
ありがたいことですね。
ご家族皆様が交わしていらした会話で
最も印象的だったのは
「水」についての味覚です。
元々、美食家でいらっしゃるとあって
味覚が研ぎ澄まされていらっしゃることも
手伝っているのでしょう。
皆さん、水のお味に対する
感覚がたいへん鋭く
”水のソムリエ” さんと言っても
過言でないほど
詳細なコメントをくださいました。
場所によって同じ湧水でも
微妙にお味が異なるようです。
へぇ~っ、なるほど~です!
以前もこちらのブログに綴りましたが
都内をはじめ首都圏から訪ねてくれる
友人や知人たちは
安曇野(に限らずおそらく長野県内をいうのでしょう)の
カフェやレストランに入って
何より感動するのが
水のおいしさだと言います。
ある友人はレストランに入って
ひたすらコップに出される水を
お替わりして飲んでおりました。
暑いから飲むのではないのです。
美味しいから飲むのです。
友人いわく、口当たりが柔らかく
甘いのだそうです。
安曇野の水源は
北アルプスの雪解け水。
観光客の方々の中には
ペットボトルに水を汲んで
お帰りなる姿もあるほど。
10年以上、住んでいると
そのありがたさが日常に変わり
当たり前になりがちです。
水のお味について
専門家さながらのコメントが飛び交う
素敵なご家族の皆さんの感動に
改めてその ”当たり前” に
感謝をしたくなりました。
そうでした、そうでした。
この水があるからパン屋さんは
どこも外れが少なく
パンが美味しいですし
(パン作りの基本は水です)
飲食店でも素材そのものが
特に野菜は言うまでもなく
美味しいです。
美味しい水が深部に染みこんだ土壌と
清んだ空気
そして、美味しいお水そのもの。
素敵な旅人たちのおかげで
改めて住まう土地への感謝と愛を
感じ直す機会となりました。
お水や空気といった地の素晴らしさを
一段とよく味わえるのは
実は、夏の来訪ならでは
なのかもしれません。
◎写真は、安曇野へ訪ねてくださる方々をお時間があれば必ずお連れする『大王わさび農場』の ”湧水に触れてみよう” 的な一角です。お子さんから大人まで、裸足になって芯から冷える湧水の美しさと冷たさを体験していただくことができます。本当に清んでいますね。。。
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今日もお読みいただきまして、ありがとうございました。
皆さまが柔らかな心で一日過ごせますように。
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