例年ならば次々と
季節の進行にしたがって
咲いていくはずの花々が
今年はしつこいほど言いますが
輪唱で「カエルのうた」を歌うのに
全パートが一斉に歌い出してしまう
あるいは
ここはソロの聴かせ所なのに
バックコーラスたちが
ソロの歌声を消すかのように
わ・わ・わ・わ~~~♪ ♫ ♬
と大音量で歌い出して
収拾がつかない・・・
つまり、微妙に開花時期が異なり
重なるように散ると咲くが入れ替わり
風景を織りなすというよりは
皆が一斉に、咲いてしまい
季節進行に伴い
移り変わってゆくように咲く
個々の花の見せ所が定まらない。
今年の我が家の庭は
そんな感じでしょうか。
それでも、花の蕾を眺めることは
ワクワクしてきます。
シャクナゲが終わりに近づき
庭中を彩るツツジに混じり
いよいよ大輪の芍薬がツボミを
付け始めました。
ツボミが大きいので
ワクワク感も倍増です。。。
寒冷地では冬が長いとあって
凍てつく大地の土中で
あるいは厳しい寒さにさらされながら
この時季をじっと待っていた
草木たちが
ようやく全身を巡らせている
エネルギーを
花へと向かわせようとする姿に
とてもワクワクします。
芽吹きを迎えるまでの時間に比べ
ツボミでいる時間は
とても短いですが
力の限り花を咲かせるための
助走(序奏)期間、その姿は
どの花をとってみても感動的です。
私たちの一生も
積み重ねたものが
ぱあっと花咲く瞬間は
とても美しく
見事ではあるものの
あっという間
瞬間的でもあるように感じます。
むしろ、私たちの人生の
ほぼ大半の部分が
それぞれが咲かせたい花を
その胸にイメージしては
時に様々な困難に耐えながら
自身のサイクルに従って
やれることを考え、動きながら
トライ&エラーを繰り返す
そんな日々で占められていることを
改めて思うのです。
だからこそ、ぱあっと咲いた
瞬間はもちろんですが
日々の暮らしのなかでコツコツ
やることをやって待つ
ツボミをつけ始めた時間もが
何より愛おしく
思えたりするのかもしれません。。
何でもないように過ごす
個々の毎日の営みこそが
実は私たちの人生を
最も輝かせているのでしょうか。
今日、この一日があったからこそ
咲かすことのできる花もある。
私は、そう思うのです。
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今日もお読みいただきまして、ありがとうございました。
皆さまが柔らかな心で一日過ごせますように。
小松万佐子から皆様へのメッセージ
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