アネモネ赤紫白

 

昨日のブログの続きになります。

 

「感情」が私たちにとって
持って生まれ
自然に備わっている
自己防衛能力の一つだとしたら

タイトルのように
”ネガティブな感情は感じない”
と掲げてしまっては
自然に反することになってしまいます。

 

ご自身の中に
わき上がった感情を伴う状況が
ご自身の心にとって
どんな意味を持つのか。

 

例えば、怒りについて。

怒りは有形であれ、無形であれ
私たちの身が何かしらの危険にさらされ
不利な状況になっていることを
知らせてくれる感情です。

 

私たちは、この感情について
「抱くことはよくない」と
ラベルを貼りがちですが

先述の通り
置かれている状況が不利だと知らせ
その状況を改善させるためには
必要な基本情動の一つと
言えるのかもしれません。

 

では、悲しみはどうでしょう?

 

別れを例にとってみます。

別れは、どのような類いであれ
喪失体験でもあって

悲しみを覚え
気持ちも落ち込みます。

 

悲しみの感情は
私たちに大切なものや人を
失ったことを知らせ

心に空いた穴を埋めるために
しばらくは活動を制限して
エネルギーの充電を図ることを
必要とすること

また、自分自身を癒やし
労りながら
回復に努めることが大切であることも
教えてくれています。

 

上記2つのいずれの感情一つとっても
感じること
表出すること
を抑えてしまっては

知らされた状況は改善されず
ストレスはたまるばかり。

 

例え、抱いてあまり心地よくない
感情であっても

これらを感じることができるから
状況に応じた対処を
とることができるのだとしたら

感じることそのものを
否定するのではなく

”いかにうまく活用して
状況を改善して生きていこうか”

と考えた方が
しっくりくるのかもしれません。

 

抱いて気持ちのよくない感情にも
大切な役割が備わっていると
心のどこかに覚えておくだけで

”感じずに生きられたら・・”

あるいは
”無理矢理なくそう”

としなくてもよいのだなと

それら感情を覚えるご自身をも
認めてあげることも
できたりするのかもしれませんね。

 

関連ブログ  『あら、意外と大丈夫かも?!』

 

投稿者プロフィール

小松万佐子
小松万佐子こまつまさこ心理相談室(安曇野ルーム)心理カウンセラー
今日もお読みいただきまして、ありがとうございました。
皆さまが柔らかな心で一日過ごせますように。
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