あっという間に3が日の最終日を
迎えておりますね。
お正月を様々な面から楽しまれ
満喫なさる中でも
「食」はとても大切な
楽しみの一つかもしれません。
故郷やご実家のある方々は
久しぶりに馴染んだ
郷土や家庭のお味に触れ
舌が満足するだけではなく
心の芯からあったまる思いを
なさっていらっしゃることでしょう。
我が家では、母が長年やってくれていた
年末の煮物をはじめとするご馳走や
年明けのおせち料理をすべて
家庭で作ることを
ここ数年、気づけば止めています。
では、世代交代して
私がメインで作っているかというと
そうでもありません。
普段、こちらに常時住まう人数を鑑みて
無駄なく、無理なく
そうした思いが強くなったのでしょう。
またそれぞれに活動が
年末ぎりぎりまであるとあって
お正月を迎える準備が長くとれない。
そんな思いもあったのかもしれません。
どことなく寂しいなと
いう思いと
意外となくても過ごせるものだなと
いう思いの
どちらもがあります。
がんばらなくても
どうしても食べたい一品は
既製品でプロの力を借りて
美味しく感謝しながら
年越し、新年を迎えられる。
高齢とあって、体力や手間をみて
そこに行き着いたのかもしれません。
かつての頑なまでに
手作りにこだわるところは
いっさい見られません。
穏やかに何はなくとも
家族で過ごせることだけで
大満足な気がします。
「食」は充分、外で、また
正月料理にこだわらずとも
季節の暖まる料理で
胃袋がはちきれそうなほど
いただいております。
けれども、母の大得意であった
ふっくらして皺ひとつない
『黒豆』すら見当たらない食卓に
いつか本当の寂しさを
覚える日も来るのだろうなと
少ししみじみとした気持ちで迎えた
正月3日目の朝。
今あるすべてに感謝をして
かけがえのない大切な時間を
過ごしていきたいものです。
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今日もお読みいただきまして、ありがとうございました。
皆さまが柔らかな心で一日過ごせますように。
小松万佐子から皆様へのメッセージ
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