会社勤め時代
この時季特有の業務として
日々の仕事の合間にこなす
”クリスマスカードを書く”
というものがありました。
世界中を相手にする部署とあって
宗教を越えて
「一年お疲れさま。ありがとう」の
思いを込めて皆で回して書く
寄せ書きカードのようなものです。
関係のある国々や地域の
放送局や通信社といったメディアはもちろん
一緒に仕事をした宇宙産業の会社だったり
地球局、商社、関係する省庁・大使館から
それこそ山のような
クリスマスカードが届いていたものです。
その年の出張が多いと個人宛にも
出かけた先の国や地域から
多くのカードが会社宛に届き
自宅に持ち帰って飾ると
部屋中が賑やかなものでした。
部署内にも洗濯用のロープのように
あちこちに引かれたロープの釣るし場に
届いた世界各国からのメッセージカードを
吊り下げておくわけです。
それらを眺めながら仕事をするのも
シーズンならではの光景でした。
名作『クリスマスキャロル』
ではないですが
この時季はどことなく
これだけ忙しないのに
優しい気持ちになれる。
そんな気がするのは私だけでしょうか。
あえて言葉を選んでカードに
日本ならば年賀状を含めて
相手を思い文字を綴る行為が
心に余白を生んで
優しい気持ちに
させているのかもしれません。
もしかすると、多忙でいらっしゃり
文字を綴ることを止めている方も
近年の私のように
いらっしゃるのかもしれません。
それでも、ふとした時間に
一年間、お世話になった
お一人お一人の顔を思い浮かべて
思いを馳せること自体が
心が穏やかで優しい気持ちに
なれるものだったりします。
その瞬間は、まさに私個人の中でも
「調和」がとれた状態になっているとも
言えるような気がします。
先述の会社時代、あるいは
もっと前の10代の子供時代より
現地の学校の友達や先輩に送る
季節のカードを綴る際など
私が好んで用いる単語に
「harmonious」
という言葉があります。
どうか、一年を振り返るこの季節が
心穏やかで
お隣の大切な人々
見えなくとも繋がる世界の人々
そして、何よりも
ご自身の心の中で調和がとれるような
やさしいお時間となりますように。
Happy Holidays !🍀
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今日もお読みいただきまして、ありがとうございました。
皆さまが柔らかな心で一日過ごせますように。
小松万佐子から皆様へのメッセージ
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