生きていると、時に
「どうして？」と呪いたくなるほど
一気にいろいろなことが
まとめて降ってくるようなことが
あります。
一つ一つの事象でさえ
どのくらい膨大な
神経や労力を注ぐんだろうと
途方にくれるボリュームなのに
それが一度にいくつも重なると
絶望的な気持ちになることも
きれいごと抜きで
あることを実感しています。
絶望的な状況に
何とか抗おうとするも
動けば動くほど事態が悪化したり
動いていないのに
自分は忘れられたかのように
周囲の動きが勝手に進み
置き去りにされたまま
事態が自らにとっては
望んでいない
悪い方向へ変わっていくように感じる。
そんなこともあります。
私自身の経験ではありますが
そんな時には
気休めの言葉などは
何の救いにもならず
自分自身のわき上がっては
消えてまた浮かび来る
瞬間瞬間めまぐるしく変わりゆく
心模様のなかで
煮え立ったような感情や
不安との闘いが生じており
それらの扱いに本人でさえ
困り果てているような状態。
今、思うとずいぶんと
思いあがった
また失礼な
言動だったと思いますが
理性が働かなくなるほど
どん底に落ちていると感じる人間には
その分別すら働きません。
ずいぶん失礼な思いや言葉を
吐き散らしたような気がします。
経験もない他者に
わかったようなことを
言われるのも腹がたつし
本来、ありがたいはずの
客観的な視点やアドバイスすら
疎ましく思うほどでした。
「血肉にもなっていないような
とってつけた薄っぺらい知識や思考で
頼むから私にわかったようなことを
言ってくれるな！」
そんな激しい怒りや不安の渦中に
ある時には
どのような言葉も思いやりも
届かなかったことを覚えています。
今、振り返って思うと
なんとか頭だけで理解して
自らの心を説き伏せようとしたり
もっともらしいことを
言い聞かせたりせず
とことん、本当にとことん
持て余すほどに毒の混じった
千々みだれるような感情を
味わい尽くしたことで
時間は要したものの
自然と納得のいくように
納まっていき
それと比例するように
人生の大きな、ある意味
見えない法則のようなものや
自らを深く掘り下げ省みる
機会や気づきがあったように
感じています。
上っ面のきれいごとではなく
こうした自らの内なる毒や
持て余すような
むき出しの野生の感情と
とことん向き合って
その感情の中に溺れ
味わい尽くすことも、時に
とても大切なのかもしれません。
”味わい尽くす” というと
望まぬ苦しみの渦中にあるときには
語弊があるのかもしれませんが
それでも、理性や
それこそ上っ面の知識だけで
自らを説き伏せることが
根本的な解決には遠いことを
私自身は感じました。
体感して身に刻んだものは
実感を伴い
自らや、その人生
あるいは他者を眺める際に
活きることを改めて昨今
毎日、多くの方々の事例や症例に
立ち会わせていただく際にも
いっそう強く感じています。
苦しみ、のたうち回った時間を経て
すべて奪われたようでありながら
実は、手の中に残った
大切なものへの気づきだったり
自らをよく知り
さらなるステージに上がるために
己の未熟さに気づいたことを基に
成長させていく機会だったり
他者や大切な人々の存在に改めて気づき
そこに心から感謝を覚えることだったり
のたうち回った時間のすべてが
かけがえのない
血肉として刻まれる財産のような
経験だったことを
渦中にあるときこそ
そのようには思いもしませんし
たとえ気づけなくとも
ずっと先になって
振り返ったときに
自らの成長と共に実感できることって
あるのだと思うのです。
ただ、味わい尽くした
ご自身の感情の移り変わりを
よいも悪いもなくただ眺め
覚えておいて頂きたいと思います。
その感情の移り変わる動きこそが
これから先もご自身を支え
あらゆる場面で味方となってくれる
唯一無二の、自らの経験から学んだ
活きた知恵となることを。
なにより、自分の中に
生きる力が備わっていたことに
気づかれることと思うのです。
投稿者プロフィール
- こまつまさこ心理相談室（安曇野ルーム）心理カウンセラー
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今日もお読みいただきまして、ありがとうございました。
皆さまが柔らかな心で一日過ごせますように。
小松万佐子から皆様へのメッセージ
