黄色と赤色の秋の花

 

率直であることは
正確なコミュニケーションという
面においては
とても大切なことだと思います。

 

ただし、関係性の近い遠い
あるいは深さといったものに関わらず
どんなときも率直がよいかというと
そうとも言い切れません。

 

言いたいことをそのまま
相手にぶつけるのがよいかというと
そうでもなくって。。。

 

とりわけ、ご家族、ご夫婦といった
近しい関係性の中では
率直の意味を取り違え

言いたいことをぶつけ合うのが
互いに心を開きあった
正確なコミュニケーションのために
何より大切だと
訴える方々もいらっしゃいます。

 

わかって欲しい気持ちが先立って
伝えているうちに
怒りと相まってしまったり
涙が出てきてしまった。

幼少期のきょうだい喧嘩
あるいは親に何かを訴える際など

こんな経験を家族関係において
なさった方も、私を含め
いらっしゃるかもしれません。

 

けれども、特に ”怒り” の感情は
一旦外へ出てしまうと
暴力性を伴うとあってやっかいです。

 

暴力性を伴って発せられた怒りは
相手の言いたいことを封じ込め
萎縮させるばかりか

期せずに相手の心のどこかにあった
普段はあまり表出させることのない
怒りの感情を
誘発させることにもなり得ます。

 

率直さが正確な対話につながるどころか

片方がビクビクしながら顔色を伺い
本当に言いたかったことを
言うことすらできない状態になる

あるいはどちらも止むことのない
言い合いが続くことになりがちです。

 

人は攻撃を受けると様々な手法を使って
自分を守ろうとします。

相手と距離を置く
自らも反撃をする
心を閉ざす

どれも本来望んでいた対話とは
ほど遠くなってしまうことは
お気づきになるかと思います。

 

正直、あるいは率直であるとは
いったいどんなことなのか。

今一度、私たちそれぞれが
じっくり考えてみたいものです。

 

投稿者プロフィール

小松万佐子
小松万佐子こまつまさこ心理相談室(安曇野ルーム)心理カウンセラー
今日もお読みいただきまして、ありがとうございました。
皆さまが柔らかな心で一日過ごせますように。
小松万佐子から皆様へのメッセージ

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