その昔、まだ学生だった頃
ある場所でたまたま一緒になった
同じ学校の人と
とるに足らないようなつまらない
言い合いをしたことがあります。
イギリスへ夏季休暇を利用し
短期留学してきたばかりの相手は
「イギリスは理容技術が下手だ
劣っている」と息巻いています。
どこと、何と比べてわかりませんが
声高に主張していました。
私は10代の子供の頃に
スコットランドにいたことがあって
”そうは感じなかったけどなぁ” と思い
どうして少ない経験でそこまで
決めつけて、自分の感覚がすべてのような
言い方をするのかが解せずに
「全部が全部じゃないよね。
たまたま当たった方がそうだったのかもよ」
と返したのですが・・。
きっかけは些細な会話から
初めて隣り合わせになった人と
ちょっとした言い合いになり
つまらないことなのに
だんだんとエスカレートし・・
最後にはえらい剣幕で相手がカァーっと
ムキになって吐きだすように
「私はそう思ったんだから!!」と
言った言葉で私の心の目も覚めました。
思わずその瞬間、心の中で私は
「最初からそう言えや!!!!!」
と叫んでいました。
もう何十年も前の話ですが
今でも思い出すと滑稽でまた
ある種の戒めのような
エピソードになっています。
あの時、会話が始まった時点で
私がまず
相手が一般論として
言っていようがいまいが
あるいは
そう捉えられる言い方であろうがいまいが
一旦は
「そうなんだね、そう感じたんだね」
と声かけすれば
あれほどエスカレートしなかった
ように思うのです。
ところが、あの当時の私は
「何言っちゃってんだい!!!
よく知りもしないくせに!」と
はなから一般論で語られたことに
違和感を覚え
「え?そうなのかなぁ・・。
それはたまたまじゃない?」と
相手の意見を一旦
受け止めることをしないまま
言葉を発していたわけです。
つまらないことのようですが
これは見知らぬ人はもちろん
友人や家族、パートナーなど
日常のあらゆる場面で時折
見られることなのかもしれません。
相手がどう言おうと
どのように感じようと
相手の言ったことを
一旦は受け入れてから
言葉を発するなり会話をしていれば
そこで留まりそれ以上
険悪にならないことも
多々あるのですよね。
先日、ジェラートを食べながら
ダブルやトリプルの味を選ぶにも
人それぞれでいろいろなんだなと
並ぶ人々を眺めながら感じていました。
「その組み合わせってなくない?」
と耳に入った親子さんの会話に
ふと、懐かしい時代のことを
思い出してしまったわけです。
写真は
”イタリアンレモンとマンゴーミルク”
また
”カフェオレとマカデミアナッツ”
という系統に合わせた
組み合わせですが
チョコレート系と柑橘系が一緒でも
別にいいじゃないか・・と
自分の中でシュミレーションをして
笑ってしまったのです。
いろいろな感じ方や
いろいろな考えがあって・・
だからこそ、いい。
相手が何を好み、好まず
またどう感じ
何を言わんとするのかを
一旦受け止めることを
大切にしたいな。
そんな風に感じた夕暮れ時でした。
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◎写真のジェラートは安曇野市内にある『シュテルン ジェラートファクトリー』さんのものです
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今日もお読みいただきまして、ありがとうございました。
皆さまが柔らかな心で一日過ごせますように。
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