"子供はとても正直”
何年か前に家を新築なさった
友人のお宅を訪ねた時のこと。
友人が私と気兼ねなく
おしゃべりできるようにと
訪問時間中は
同じ敷地内に住む
おばあ様のお宅に
預けられるはずだった
当時3歳未満の息子さん。
出逢ったばかりの私に
興味津々らしく
普段からお母さんが話しているのか
初対面なのに「まさこちゃん」と
名を呼び慕ってくれます。
担ぎあげられ
おばあちゃんのお家に
連れていかれそうになっても
足をジタバタして泣いて嫌がり
「おともだちのまさこちゃんと
あそぶから、きょうは
おばあちゃんちにはいかない」
と言い出します。
私はまったく苦にならないので
しばらくの間、楽しく一緒に遊び
お茶をしながら話す脇で
一人遊びをしつつ
大人の会話に入ってくる
その男の子も交えて
過ごす時間となりました。
彼と出会ってすぐに
抱っこをせがまれたので
抱き上げると・・。
私はお母さんより
ずいぶん身長が高いとあってか
その高さに驚き喜んでいます。
と同時に
間近で見る私の顔を
しげしげと見入り
じ~っと直視したまま
「まさこちゃん、めがむらさき」
と驚きながら言いました。
その日の私は
春だったこともあり
パステル調のアイカラーを
瞼に乗せており
ラベンダー色を基調に
紫系の色を濃くしていく
アイメイクでした。
「どう?きれいな色でしょう?」
と訊ねると
首をかしげているので
「ちょっと変かな?」と
何の気なしに口にした途端
「うんっ!!」と
まさかの即返が・・。(笑)
お~の~っっっ(Oh, No!!!)
結構気に入っている色と
アイメイクなんだけどな。
そんなことを思いながら
苦笑いしてしまいました。
「まさこちゃんには
はだいろがにあうとおもうよ」
なるほど、お化粧をしない
素のままがいいってことね。
(褒められんのかよくわからないけど
ありがとよ~~~❤)
抱っこされながらも
窓から眺める庭先に咲く
チューリップを指指し
「あ、まさこちゃんだ」
と喜んでいます。
紫色のチューリップですね。??
こんなちょっとした日常の
一コマもそうなのですが
子供の発言は
家族に限らず誰に対しても
どんなときでも正直です。
正直すぎて、時に
”オー、ノー!" となりますが
それでも自分が感じたままを
そのまま発してくれるので
その発言や感性は
何より参考になります。
時々、良かれと思ってなのでしょうか。
お子さんの発言を遮るように
お母様が言い直しをしたり
通訳をなさるシーンに出逢います。
小さなお子さんの言葉は特に
感じたままをストレートに
伝えてくるので
そこに真実そのものが
見つかることも多いです。
『裸の王様』
こんな題名の童話もありましたっけ。
小さな口から出る
感じたままの発言は
時に、大人が見落としている
大切なことに気づかせてくれる
貴重な機会なのかもしれません。
10月末を迎えているのに
見事なまでに美しい紫色を
輝かせ咲いている朝顔に遭遇し
改めて思い出したエピソードです。
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今日もお読みいただきまして、ありがとうございました。
皆さまが柔らかな心で一日過ごせますように。
小松万佐子から皆様へのメッセージ
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