最後まで探してくれたのは一人でした。
会社勤め時代
入館証を失くしたことがあります。
社の出入りができないので
当然マズイし
警備上の問題から始末書扱い。
朝から職場はバタバタしていて
物が共有デスクに散らかる状態
起こるべくして起こった事態でした。
「ない~!!!」と
騒いだ私にその場にいた皆が
一斉に探してくれました。
這いつくばって床まで探しても
見つかることはなく
申し訳ないので
「ここまでしてくれてありがとう」と
時間とエネルギーを私のために
使ってくれた皆にお礼を言って
一旦探すことはやめました。
頭のなかでは
「や~ベ~、始末書だ~」の声が
くるくる回っています。
終日、空き時間に一人探し続けるも
見つかりません。
その日の帰り際、視野に入った
共有デスクの引き出しを開閉したり
資料ファイルを一つずつ開いている
いつも無口で皆と交わらない新人さん。
調べものかな、と思いながら
彼を横目に帰宅しました。
翌朝も同じようなことをしているので
「どうしたの」と訊ねると
「入館証、見つかってないですよね」
とまさかの返答。
探し続けていてくれたのでした。
申し訳なさを覚えながら
同時に彼の行動と心に感動しました。
”行動は言葉より雄弁”
この言葉はあの瞬間から改めて
私自身にとって
また人を見る際の
大切な指針の一つに
なっています。
肝心な入館証は始末書を書いた数日後
同僚の手帳に挟まって発見されました・・
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今日もお読みいただきまして、ありがとうございました。
皆さまが柔らかな心で一日過ごせますように。
小松万佐子から皆様へのメッセージ
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