自分の心が痛んでいることに気づいてあなたが流した涙。
それを見たときになぜだか確信をもって「あぁ、大丈夫だな」と思えました。
ふだんは目に見えないあなたの心のためにあなた自らが使った温かく深い思いやり。
その想いに、どれだけあなたの心が感動し打ち震えているか、わかるでしょうか。
悲しくて苦しくて流したはずの涙は、実はそれに気づいてくれたあなたに感謝してあなたの心が再生のために放った光の雫でした。
「ありがとう」、「大好きよ」、「がんばっているね」、「ごめんね」、「辛かったよね、苦しかったよね」。
他人には言えるのに自分自身に向けて想ったり、言葉を発するのはどことなく恥ずかしくて・・。
できなかった・・だから苦しかった。
そう言って頬に涙をつたわらせたあなたのその涙がほんとうに美しかったから。だから、今はどれだけ辛くて苦しかったとしても「きっと、大丈夫」と私は感じたのです。
誰もが生まれたときから持っている美しく澄んだ心の器。
繊細で、傷つきやすい、けれども何があっても再び立ち上がる底力を備えたちょっとやそっとじゃ割れてなくなったりしない心の器。
一生懸命に生きているうちに、いつのまにか注いでいた水が溢れかえったり、入れっぱなしの水が澱んで濁ってしまっていたり、器そのものがくすんで曇ってしまったり、はたまた器の中身が空っぽになるほど渇ききってしまっていたり。
生きているからこそ当然に経験するさまざまなできごと。
それでも元々、誰もが備え持っている一つとして同じものがない特別な美しい心の器の本質は何があっても決して損なわれることはありません。
そう、あなたがその存在の尊さと気高さ、そして美しさと純粋さに気づいて寄り添い、励まし、力づけてあげられる限り。
どんな人に言われるよりも、あなた本人から向けられる優しい眼差しや真心のこもった言葉が深く、深くそのずっと内奥まで染み入ります。
あなたの頬をつたった涙は、本来備え持っている器の輝きを再び取り戻すための小さくも、大切な最初の一歩。
その眩いばかりに澄んで美しい涙を流せるあなたに、そしてあなたの心に「ありがとう」「気づけなくて、ごめんね」をぜひもう一度、感謝と愛をもって伝えてあげて欲しいと思います。
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今日もお読みいただきまして、ありがとうございました。
皆さまが柔らかな心で一日過ごせますように。
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