ここ数日ずいぶんと春めいた陽気になり、まだまだ雪に覆われたままの北アルプスを間近に仰ぎ見るこの安曇野でも暖かい外気温が続きました。
こちらのブログでも何度か紹介してきた我が家の門先や裏門の入り口、坪庭など、あちらこちらに生息している南天もふと気づくとあれだけたわわにつけていた赤い実を鳥たちにほとんど残らず食べられてしまっています。
庭の木のあちこちにはその実を食べたのかどうかはわかりませんが、私たちと同じようにまもなく到来する新しい季節を心待ちにするかのように小鳥たちがとまってさえずっています。
寒くても、暑くても、また空腹でも、満腹でも、私たちの体はその随所で自然とバランスをとり完全ともいえる生命のリズムを刻み続けています。心臓に手をあててみれば、ほら、ちゃんと規則正しいリズムで鼓動していますものね。
赤い実を食べた鳥たちがどこかでする糞に、また赤い実の種につながるものが混じりどこかしらで芽吹きを迎える。
その糞を土壌にした大地でまた新しい作物が実り、いつかは巡って私たちの口より体内に入りその作物が吸い上げた水や栄養素が私たちの体のあちらこちらで循環して作用する。
動物、植物、人間、空、大地、宇宙・・といった具合に私たちの世界は大きなカテゴリーに分けられているように思いがちですが生命あるものはすべて皆、一つにつながり循環していることを身をもって感じることができれば自分以外のものを何一つ粗末にしたり、苦しめることができないことに改めて気づかされます。
あなたも、私も、すべての生命は一つにつながっているのだから・・。
私たち人間一人一人も、目の前で揺れる色とりどりの花や草木も、すべては生命の生み出した現象の一つであると自覚したとたんに生きること、またどのような環境にあろうと自然にそれぞれのリズムとバランスを保つ、いわば最高機能を備えた私たちの体に対し敬意と感謝がわき謙虚な気持ちになってきます。
南天の赤い実をついばんだ小鳥たちの体を介してどこかでまたその役割を果たす小さな生命をふと思う週明けの朝でした。
早朝から久しぶりに、中東の紛争地 シリア で負傷した一般市民、兵士の治療にあたる友人のドイツ人医師と長く話をしたからでしょうか。
無秩序な世界にあっても、その体内では秩序を保ち生命の安定をはかろうとする私たちの生命活動、そして循環する生命のサイクル、そして「一つにつながる」ということについて今日はしみじみと思わずにいられませんでした。
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今日もお読みいただきまして、ありがとうございました。
皆さまが柔らかな心で一日過ごせますように。
小松万佐子から皆様へのメッセージ
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