赤い鳥のシュガーポット

 

疾患の影響もあって
怒りをなかなか収めることが
難しかったという方々が

言葉にして表出することで
その思いを誰かに
聴いてもらえることを経験し

「自分の苦しいと思うことを
誰かに話してもいいんだ」

「言葉にしていいんだ」

と落ち着くことは
当相談室に限らず

一般的にも報告されている
その通りだと思います。

 

日常の一コマにおける

誰かの、あるいは何かによる
明らかな言動により
腹が立った時も

多くの方々は
まずは身近な周囲の人に

「あんなんされた」
「こんなん言われた」

といった具合に
話を聴いてもらうことで

または、俯瞰的な立場である
専門家に耳を傾けてもらうことで

怒りはだんだんと静まり
気持ちの整理が付いていったり

コントロールがきく
といったことは
あったりするのでしょう。

 

中には、思いがけずになのか
相手の意図的なものなのか

あまりの悔しさに
思わず仕返しをしたくなるような
目に遭うことも

私たちの人生には
ままあったりして

胸内を荒ぶる行き場を失った
怒りや悲しみといった感情を
どうしたらよいのか

そう、問われることも
多々あります。

 

”天網恢恢疎にして漏らさず”

 

私自身は、この言葉をモットーにしています。

 

私たちは、日常で
他者に不当に傷つけられたり
利用されていることに気づくと

自らの手で
何かしらの手段をとって

相手に乗り込んでいったり
やり返したくなったり
するものなのかもしれません。

 

けれども、相手がほんの少しでも
ずるさやスケベ心はもちろん
時に意図的な悪意などをもって

あなたの日常を脅かしたり
不当に傷つけているのだとしたら

大切なエネルギーを
そこ(やり返すこと)に
注がなくても大丈夫だと

私はここまでの経験を通して
はっきりと
申し上げたいと思います。

 

日々、多くの皆様の人生の
大事な場面に
立ち会わせていただきながらも

当事者のお辛さを伺い
受け止めさせていただいたうえで

その後の事象の行方や
お相手の状況を
後々、お伺いするにあたって

「あぁ、やっぱりね」と

腑に落ちるという経験を
何度となく繰り返してきました。

 

自らの人生に引き続き注力し
自らを貶めるでなく
幸せにすることに
コツコツ力を注いでいる限り

放っておいても相手の
優越感だったり
一見の成功は
本当に一時的なものに過ぎず

そのうち物事や人生が
うまくたちまわらなくなることを

遠目に、あるいは人伝いに
確認することと思うのです。

 

大切な限られたエネルギーを
復讐に燃やすのではなく

どうぞご自身の幸せのために
引き続き
注ぎ続けていただけますように。

 

投稿者プロフィール

小松万佐子
小松万佐子こまつまさこ心理相談室(安曇野ルーム)心理カウンセラー
今日もお読みいただきまして、ありがとうございました。
皆さまが柔らかな心で一日過ごせますように。
小松万佐子から皆様へのメッセージ

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