懐かしい映画を先日、録画しました。

『山の郵便配達(邦題)(フォ・ジェンチイ監督)

 

90年代の中国映画ですが
「改めて、あれは何年だったのだろう?」

そう思って調べてみましたら
日本では2001年の
公開だったようです。

 

昨年、本作においては
現役を退き
仕事を息子に任せることになる
郵便配達の父親を演じ

その少し前の作品
『紅いコーリャン』にも
出演していた俳優さんが
お亡くなりになったことで

もしかすると再度この作品に
触れられた方々も
いらしたかもしれませんね。

 

BSで放送するので懐かしく
思わず録画したものを
事務作業をしながら深夜
見入ってしまいました。

 

湖南省の山に点在する
村の集落へ郵便を届ける
郵便配達の仕事

また、そこに関わる親子の
やり取りを通して

じんわりと大切なことを
思い出すような
そんな感覚を覚えます。

 

ストーリーについては
識者や詳しい人々が
綴ってくださったものが
あるかと思いますので控えますが

久しぶりに懐かしい作品の
静かな、そうたいへん静かな物語の
素朴でありながら美しい世界に
触れることができました。

 

登場する親子それぞれの心
そしてその心に寄り添うような
大自然のやさしく美しい風景が
たいへん印象的な作品です。

 

物語は見せ場があるわけでもなく
静かに淡々と進みゆき

役者のセリフも
そう多くの言葉が
交わされるわけではありません。

風景と相まって
観る者の心に静かに何かを
そっと語りかけてくるように
物語は展開してゆくのですが

風景も、物語も
時代は現代と異なるのにも関わらず
変わらぬ大切なものを内包し

どこか懐かしく
ノスタルジックな気分を
呼び覚ましてくれる気がします。

 

誰の心にもあるのであろう
どこかで感じたような気がする
魂に刻まれた懐かしく温かな記憶

故郷だったり、家族だったり
思い出深い風景だったり

また、人生の旅路で
その都度出会う人々の笑顔や
彼らとの触れ合いだったり。

 

どの時代であろうとも
忘れずにいたい温もりに
胸がじんとする。

そんなやさしい気持ちになれる
良質な映画に
久しぶりに再会した夜でした。

 

投稿者プロフィール

小松万佐子
小松万佐子こまつまさこ心理相談室(安曇野ルーム)心理カウンセラー
今日もお読みいただきまして、ありがとうございました。
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