我が家ではここ6~7年
玄関先にヴィオラの花を
植えていました。
たいへん愛らしい花は
色合いも様々で
心に和やかさをもたらしてくれる
お気に入りの花だったのですが・・。
ツマグロヒョウモンを
ご存知でしょうか。
成体はヒョウ柄をした蝶々なんですが
ヴィオラやパンジーを好物として
モリモリと食べる蝶々の幼虫です。
花につくのは幼虫ですが
毛虫が大の苦手な私も
殺すのは可哀想で
農薬の類いなどで
退治することはせずに
彼らが訪れるようになってから
もう何年も黙認していました。
・・・。
そうしましたらですね。
無害なのがあちらの世界では
クチコミで
広まっているのでしょう。
”『こまつ食堂』
安くて、味はまあまあうまい!
何より安全!!”
とでも広告がたち
評判になっているに違いありません!
毎シーズン
こぞってやってきては
花という花、茎や葉
残さず食べ尽くされ
それでも、根がある限り
また芽を出し葉や花をつけると
瞬く間に新しい世代がやってきて
食い尽くしていきます。
今年は特にひどかったので
「来年からは農薬を使うか
ヴィオラは止めようかな」
と考えています。
ふとした瞬間、例えば
庭で水やりをしている時
あるいは裏庭の焼却炉へ
向かう道すがらに
ぽつんぽつんと
小さなヴィオラの花が
咲いていることに驚きます。
どこからでしょうか。
種がこぼれ落ちたり
風で飛ばされたものが
舞い落ちて根をつけたのでしょう。
小さな花ですが
それでも逞しくそっと花を咲かせ
生きていることに
力をいただくような気がします。
私たちも毎日の暮らしの中で
「ここ」という
決まった場所に限らず
小さな幸せを大切に感じる
ご自身の心の在り方のまま
日々歩いたり、走ったりしている道
思いがけずに立ち寄った場所など
何気ないところに
幸せの種が
それこそポロッとこぼれ落ちて
花を咲かせていることも
多いのだろうなと思っています。
種は蒔くと決めた場所だけに限らず
関わった軌跡のあちらこちらに。
他者の心をもほっとさせる
柔らかな花が
今日も皆さんの周囲
種元のご自身ですら知らないところで
たくさん咲いていることでしょうね。
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今日もお読みいただきまして、ありがとうございました。
皆さまが柔らかな心で一日過ごせますように。
小松万佐子から皆様へのメッセージ
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