両親の後ろ姿

 

80歳を過ぎた両親と
久しぶりに高速を使わずに
峠道を越えて
軽井沢まで出かけました。

 

子供の頃は、夏のたびに
友達の家族と一緒に会うために
避暑に出かけた同地も

県内に住むようになると
いつでも行ける感覚から
意外と訪ねなくなるものです。

 

タオル類の買い足しほか
買い物に両親とでかけるのは
冬以来でしょうか。

 

大方、私が高速を運転して
出かけることが多いのですが

今回は雨降りのなか
新緑が眩しくなり始めた
松本の山間部を父の運転で抜けて
東信エリアへ出かけました。

 

冬の衣類を再び引っ張り出して
着込むほど
外気温は下がっており

それでもグングン育つ
濃淡豊かな山の緑が
目にやさしく沁みいってくる

ずいぶんと久しぶりに
高速を使わないドライブでした。

 

そろそろ運転できる時も
限られる時期になってきており

こうして父の運転で
どこか遠くへ出かけることは
今後、次第に
なくなっていくのでしょう。

 

助手席ではしゃいでいると
幼き時分の童心にかえったような
気持ちになります。

 

背中や腰が曲がり
すっかり老いた両親の背を
後ろから追いかけ
しみじみ眺め

日々変わりゆく
無常を感じながら

いつか、そう遠くはない未来に
いずれ必ず訪れるのであろう
お別れのときを
ふとした瞬間に想像します。

 

”このまま時が止まればいいな・・。”

 

こんなことを考えることさえも
いつかは
懐かしく思うのでしょうか。

 

家族のような
身近な存在に限らず

突然、今生で出逢うすべてのご縁が
愛おしくなり

限られた人生の時間の
一瞬一瞬に出逢い

ご一緒させていただいていることに
改めて奇跡を感じ
心からの感謝を覚えたくなる。

冷たい春雨に見舞われた昨日は
そんな、ひとときを過ごしました。

 

両親の後ろ姿

 

投稿者プロフィール

小松万佐子
小松万佐子こまつまさこ心理相談室(安曇野ルーム)心理カウンセラー
今日もお読みいただきまして、ありがとうございました。
皆さまが柔らかな心で一日過ごせますように。
小松万佐子から皆様へのメッセージ

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