不安については
こちらのブログにおいても
あちこちで綴ってきました。
今日は、一緒くたにされがちな
不安について
大まかに切り分けを
してみようと思います。
ご来所なさる方々から
お話を伺っていると
胸に抱えていらっしゃる不安について
それが特異な気質や
何かしらの疾患から
生じるものであろうと
ある事象に付随して
一時的に
体験なさったものであろうと
すべてを「不安」で
くくってしまっていることが
苦しさを増す要因になっていることも
あるように感じています。
対処できる不安と
そうでなく
対処しきれず感じるしかない不安。
まずはここをしっかり見極めて
「全部が全部、不安」という状態を
緩和してみることからだと思います。
不安は私たちにとって
なくてはならない
大切な感情、感覚です。
安全が確保されていないことを
察知したこの感覚が働くことで
私たちはそのための行動を
とることができるからです。
仕事のプレゼンで用いる
資料や文章を
何度も何度も念入りにチェックする。
これは、失敗したらどうしようと
感じる不安を
未然に和らげるために
本人が意識的に、あるいは無意識に
とっている対処策です。
準備をすることで
安全が確保された状態になることを
自らが動いて感じられるよう
つまり、不安を解消している。
そう言えるのかもしれません。
その反面、すべての不安が
こうした準備によって
安全を感じられるわけではなく。
準備をどこまでしたところで
きりがない
どうにもならない不安という
ものもあるということ。
まずは、何かが生じて焦ったり
漠然とした不安に取憑かれ
ざわざわしてしまった時
”その不安が解決できるものか
そうでないものかを
切り分けてみること”
が、大切になってきます。
対処できそうなものは
自ら、今できることといった
小さな部分から動いて
解決を図ることで
一つ一つ安心、安全に
変えていくことは
できることと思います。
そうでないものについては
どうしたらよいのでしょう。
そこは、ただ感じるしかない
不安というものもあるのだと
不安を感じるご自身を
否定したりすることなく
誰もが不安に思うような
対処しきれない
どうしようもない不安というものも
この世にはあるのだと
認めてみることから始めると
少しお気持ちが楽になることも
あるかと思います。
当ルームでは
昨年、一年間だけでも
みさせていただいた
軽く1500を超える事例や症例において
「不安」に関わるご相談が
目立ったものの
お一人お一人の気質や
体質、思考や行動のパターンを
拝見させていただいたり
お話を伺いながら
個々のオーダーメイド療法で
対応させていただいた結果
寛解、あるいは著しい変化を
ご本人が何よりご実感いただいている
ケースも多くあります。
まずは、ご自身の感じる不安が
どのようなものなのか。
そこを一緒に見つめていくことから
始めていらっしゃると
よいのかもしれません。
投稿者プロフィール
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今日もお読みいただきまして、ありがとうございました。
皆さまが柔らかな心で一日過ごせますように。
小松万佐子から皆様へのメッセージ
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