シャトレーゼ ウサギのプリン

 

年明けの連休とあって
今日は過去の思い出話から
暇ネタを綴ってみます。

 

『アルプスの少女ハイジ』を
観すぎたためでしょうか。

子供の頃から動物が放牧される
牧場に憧れがありました。

 

いい歳になってもその熱は
冷めやらず
友人たちや連れなどと
都内を離れ
空気のよいところへ旅しても

地図で牧場を見つけると
子供のように駄々をこねて
行きたがったものです。

 

新鮮な空気や緑が溢れる牧場で
いただく牛乳やデザート
お料理の美味しかったこと!

また、チーズ作りなどが
これまた楽しく
いくつになっても憧れが
尽きなかったものです。

 

20代後半で出かけたとある
東北地方の牧場で
「うさぎの散歩」という
看板を見かけたことがあります。

 

好奇心が旺盛とあって
やってみないと気が済まない。

大行列の小さな子供たちや
付き添う親御さんに混じり
ワクワクしながらチケットを
購入しました。

 

正確な値段を失念したものの
確か、30分で2000円くらい
だったような気がします。

 

かなり長いこと待って
順番が回ってきたため
嬉々として
パンダ模様のうさぎさんの
胴体についたリードならぬ
ひものようなものを握ってみます。

 

ん???

動かない・・。

 

あまりにも動かないので
後ろの方の邪魔になると思い
そのまま一旦、抱き上げ

漬物石のように固まった
うさぎさんをそっくり
ゆっくりできそうな場所へ
移動させました。

 

30分という限られた時間ですが
うさぎさんはテコでも動きません。

 

そのうち、あちこちで
小さなお子さんの泣き声と
困った親御さんたちの声が
耳に入ってきます。

 

「わぁーん、動かない~」

「今は眠いのかな・・」

 

この企画は牧場のどなたが
お考えになったかわかりませんが
そりゃそうだ~。

 

好き勝手に動き回りたい
動物の類いとは異なり

普段はおとなしく
じっとしていることが好きな
動物を無理矢理お散歩というのは
可哀想なこってす。

 

そんな子供さんたちの声を
聴きながら

私はその場でお借りした
「my うさぎ」を眺めながら
撫でるに終わりました。

 

頭の中に思い描いた

ぴょんぴょーんと跳ねて、跳ねて
追いつかないくらいに
先へ行ってしまう
うさぎさんの軽やかな姿と
一緒に歩く散歩絵図は
空想でしかありませんでした。

 

野生の、本来の姿のままであれる
環境にあってこそ発揮される
敵から身を守るために備わった
大切な筋力(特に後ろ足)や
ジャンプ力だったりするわけです。

 

もしかするとあのテコでも動かぬ
うさぎさんたちの姿は

ささやかな抵抗だったのかも
しれませんし

うさぎさんだって居眠りこきたく
なるときだってあるさ・・を
そのまま体現した姿
だったのかもしれません。

 

本来、ものすごく繊細で
敏感な動物であるうさぎさん。

 

じっと一点を見つめて
毬のように丸くなっている姿を
ただただ眺めて
毛並みを撫でて

一緒にいさせていただいた
貴重な30分2000円の体験でした。

 

卯年の今年

私自身は先述のうさぎさんの
漬物石や毬のように
固まったままの姿ではなく

時にはそんな
居眠りタイムをも交えながら

あの日の想像通り
軽やかに跳ねて
躍動したいと思っています。

 

シャトレーゼ ウサギのプリン

 

投稿者プロフィール

小松万佐子
小松万佐子こまつまさこ心理相談室(安曇野ルーム)心理カウンセラー
今日もお読みいただきまして、ありがとうございました。
皆さまが柔らかな心で一日過ごせますように。
小松万佐子から皆様へのメッセージ

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