お正月のコンサートではお決まりのように
アンコールを含め
最後の演目として演奏される
シュトラウスの「ラデツキー行進曲」。
ウィーンフィルが始まりといわれる
指揮者が明るく心の底から
ワクワクしてくるような
遊び心満載の愉快な表情と共に
観客に手拍子を促すシーンは
お正月ならではの恒例
何度味わっても楽しい気分になる
一コマかもしれません。
お正月明け早々、大切な友人から
声を掛けられ
3年ぶりになるのでしょうか。
その方が所属する
世界的な企業が主宰なさる
ニューイヤーコンサート
(完全にクローズド)に
今年もご招待をいただきました。
長野からの片道3時間~
往復6時間以上という距離に加え
3年前に比べると
かなり多忙になっている私を
誘ってよいものかどうか
悩んだとおっしゃるその方に
申し訳ないくらい
お声がかかってから
「行く!」と決めるのが
早かったように思います。
はっきりした性格なので
決めるのは早い。
決めさえすれば
後は、どうやって実現させるのかを
考えるだけなので
何事も何とかなるものだと思っています。
主催企業のPR旗がオルガン脇に下りた
主ホール内では
贅沢なコンサート、オペラ、バレエが
繰り広げられる
お正月ならではの優雅な時間が
展開され夢見心地でした。
正月明け早々であることに加え
当日のご依頼が多い当ルームとあって
声を掛けられた数日前の段階では
夕方以降に、まだご依頼が
入っていなかったことも幸いでした。
おかげさまで、昼過ぎまで仕事をして
その足で遠路、山を越えて
都心まで戻ることができたわけです。
そうは言っても帰りはシンデレラ同然。
仕事があるので朝までには
長野に戻っていなくてはならず
ゆっくり泊まって
朝に帰るというわけには参りません。
メインの交通手段には
終演後では間に合わないため
最終便が電車より遅くまである
高速バスで帰宅し
バス停留場の駐車場に停めておいた車で
自ら運転して松本市内から帰宅する
こととなりました。
マイナス5度を下る外気温の中
フロント硝子が凍った車を解凍し
運転しての帰宅は未明2時過ぎ。
それでも、疲れなどまったく感じず
3年ぶりに再会できた友人との語らいや
素晴らしい演奏や舞台を味わい
心からワクワクできた時間に
ただ、感謝しかありません。
昔、演奏会の際にピアノの恩師が
おっしゃってらしたことを
思い出しています。
音の響きというのは
そこに集った人々の身体をも介して
共鳴しあっているもの。
だからこそ、毎回異なるのだそうです。
縁あってその場に集まる
演奏家も聴衆をも交えた
すべての人々の身体そのものが
楽器となって
一緒に響き合っていることを
思い出しながら奏でてみる。
そんなアドバイスだったように
記憶しています。
お正月明けから演奏家だけでなく
そこに集ったすべての皆様と
身体という素晴らしい楽器を通して
共有できた時間と響き
とりわけ最後の手拍子を通して
幸福があちらから行進しながら
近づいてくるような高揚感は
2023年通して大切に
心の中でいつまでも
響かせておきたいと感じています。
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今日もお読みいただきまして、ありがとうございました。
皆さまが柔らかな心で一日過ごせますように。
小松万佐子から皆様へのメッセージ
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