朝、目が覚めた世界が
変わらないことに感謝を
素直にできるようになったのは
年齢を重ねたことも
あるのかもしれないし
心の土壌が柔らかく
耕されてきたからなのか。
私たちがこれまで
生まれて以来出逢ってきた
数えきれないほどの人々
何かのご縁で今生に出逢い
言葉を交わし
それぞれの姿を
互いの心の鏡に映し合ってきた。
影響を受けていないことなど
一つもなくって
その関わりや絆が深く強いほど
思いもやはり
強いのだと思います。
目覚めて何も変わらない日常が
そこにあるということが
どれほどありがたいことか。
日々、素敵なことばかりではなく
生きていれば悲しみや苦しみの
厚い雲に覆われ
身動きがとれなくなるときもあります。
何かのご縁で出逢ったはずの人々と
時に、ぶつかったり
傷つけあったり
存在すら疎ましく思うことさえ
きれいごとなどでなく
人間が持つ素の感情を正直にさらせば
あるのかもしれません。
それでも、かたちがある以上
そう、かたちあるものの定めとして
そんな千々乱れる感情を
抱いたことさえ
幻であったかのように
出逢ったすべての人々との別れは
これまでもあったように
この先にも必ずやってきます。
朝、目が覚めると
身近な存在からはじまり
物理的、あるいは心の距離は
たとえ遠くとも
確かに自分と関わり
存在しているご縁ある人々が
今日もこうしてそれぞれ生の輝きを放ち
心の鏡を向け合っている。
そんな奇跡のような
「今」という時に感謝しながら
その奇跡を今日も感じて
一日を過ごしたいと思うのです。
先に空へと旅発った存在が
秋のうろこ雲のどこかから
そっと見守りながら
エールを送っているような気がして。
◎柴咲コウさんの歌う同名の曲を思い出された方があるかもしれません。私は「失くす傷みを知ったあなたは・・」という歌詞の行を印象的に覚えています。
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今日もお読みいただきまして、ありがとうございました。
皆さまが柔らかな心で一日過ごせますように。
小松万佐子から皆様へのメッセージ
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