職場の人間関係
家族、ご夫婦、恋人同士
友人、仲間・・など
誰かとの関係で
自分の考えや行動は間違っていない。
そう感じることは
どなたでもこれまで一度は
経験したことのある思いかもしれません。
これまで生きてらして
その拠り所があったからこそ
ご自身の軸がぶれずに済んだ。
だからこそ、そこを大切にしたいと
思う気持ちがあることは
至極当たり前のように感じられます。
けれども、その気持ちが
相手に対しての憤りや苛立ち
時に、思い通りにならないことへの
抑えがたい苦しみになって
胸の中を駆け回っているとき。
少し俯瞰してご自身を眺めてみることが
大切になってきます。
「私は間違ってない。正しい」
「正論を言って何が悪い」
「相手に変わって欲しい」
何度も綴ってきましたが
どのような関係であれ
他者はご自身とは別の個体です。
相手が自らの意思で
何かしらの気づきを得て
変わる必要を覚える以外
相手を自分の思うとおりに
変えることはできません。
特に、相手が間違っていると指摘し
そこに強制をかけようとした場合は
変わったように見えても
それはご本人が納得してのことでない限り
関係性のどこかに歪みやさらなる溝を
生むことになります。
カウンセリングでは
まずこうしたご自身の中で
納得のいかないモヤモヤする部分を
言葉にして表出することで
自分の思いを再確認することが
大切になってきます。
ご自身の感じる
「私は間違っていない。相手が悪い」に
賛同してもらいたいお気持ちもあり
最初は訪ねていらっしゃる方も
多いように感じます。
そうハッキリおっしゃらずとも
お話なさる言葉のあちこちに
誰かからの後押しが必要な意図が
見え隠れすることも。
”専門家が言うのだから
やっぱりそうでしょう?”
そう、ご自身のお考えに再度納得するための
決定的な場面を欲していらっしゃる。
そんな気もします。
けれども、カウンセリングの場は
いらした方の意見やお考えが
”合ってるか、間違っているか”
を確認する場というよりも
ご自身のお考えやお気持ちを
一旦、外へ出してみることで
客観的にそれらを眺める機会であると
ご理解いただいたほうが
よいかもしれません。
”自分が正しい、相手が間違っている”
そう感じること、思うことについて
もう一度
様々な視点を取り入れ違った角度から
眺めてみることができる
ご自身を知ることができる
ご自身についての気づきを
得ることができる
そんな場所だと
思っていただけましたら幸いです。
投稿者プロフィール
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今日もお読みいただきまして、ありがとうございました。
皆さまが柔らかな心で一日過ごせますように。
小松万佐子から皆様へのメッセージ
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ご無沙汰しております。
中内です。
仕事がかなり忙しく、じっくり小松さんの投稿を熟読する機会が最近なかったように思えます。
今朝だけが少し時間がとれたので、僭越ながら久しぶりにコメントをさせていただいております。
くれたけ心理相談室の皆さんの投稿内容はどれも素敵でいつも気に入っています。
なんか自分の心に語り掛けるような感じがしています。
こういう自分を見つめ直す時間が必要だとつくづく思います。
『カウンセリングの場は
いらした方の意見やお考えが
”合ってるか、間違っているか”
を確認する場というよりも
ご自身のお考えやお気持ちを
一旦、外へ出してみることで
客観的にそれらを眺める機会であると
ご理解いただいたほうが
よいかもしれません。』
本当にその通りだなと感じます。
『”自分が正しい、相手が間違っている”、そう感じること、思うことについて
もう一度様々な視点を取り入れ違った角度から眺めてみることができるご自身を知ることができる
ご自身についての気づきを得ることができる』
まさに今の私が行っていることだと再認識しました。
普段あまり意識していないので『はっ!』と気づかされます。
最近の日本人は何でもすぐに白黒つけたがる傾向があります。欧米化に感化されているのかもしれません。責任論の考え方から波及しているのかもしれません。
ビジネスで求められる人材も論理的思考を発揮できる人が重宝されます。
文系の会社でも理系学生を採用するのはその点を重視していると言われています。
社会全体が、理屈っぽい傾向になるのかもしれません。
社会全体がギスギスしていく感じですね!
お見苦しい長文をお読みいただきありがとうございました。
中内さん、ご無沙汰しております。
お元気にご活躍の様子、何よりです。
中内さんのお立場で感じられたコメント、大変ありがたく拝読させていただきました。
来所(オンラインも含め)くださる皆さんにとって
カウンセリングの場を、ご自身の心にはっきりと何か答えを見つける場所として
ご利用いただくのは大いになさっていただければと思っています。
ただ、誰かが間違っていて、自分がやはり正しいのだという結論を出すには
もう少し様々な角度から眺めてみましょうか、とひと呼吸おくことも
人生においては大切なのだと考えております。
たとえ、個々が感じていらっしゃること、思っていらっしゃることが正論だとしてもです。
それをどうやって伝えたら、価値観も感じ方も、物事の捉え方も異なる
まったく別の個体である相手に理解してもらえるのか。
そこを考えることもとても大切なことなのかもしれません。
もちろん、そこで相容れないなら切ってしまうというお考えもあるのかもしれないですが
異なるものと出逢うことは人生において学びの機会であることも多いので
ピンチはチャンスとばかりにその機会を大いに活かして
それぞれの方の持つ素晴らしい資質や個性をさらに発展させ輝かせる場として
ご自身を一旦振り返り眺める場所としていただけると
何よりうれしいと思っていますね。
中内さんも様々な場面でご自身を日頃から振り返る習慣をお持ちなのですね!
素晴らしいことだと思います。
こうしたご自身の振り返りも「自分を大切にする」の一環なのかもしれませんね。
素敵なコメントをありがとうございました。