日本では終戦記念日が近づく
8月になると
多くの戦争小説や映画に
改めて焦点があたります。
壺井栄さんの名作『二十四の瞳』も
その一つになるでしょうか。
同作品も他の作品と漏れなく
小説と映画では
細かい描写が異なる部分もあります。
小説には大石先生の幼い娘さんが
青い柿の実を食べて
お亡くなりになったことに
触れる箇所が出てきます。
戦後すぐに生まれた私の母が
2歳になるかならないかの幼き頃
ひもじさからなのだと思いますが
道に落ちていた青い柿を食べて
死にかけた話を
以前、聞いたことがありました。
青い柿が危険な植物というわけではなく
当時の母の栄養や健康状態にも
依るのだと思います。
最近では美味しい青い柿も
あるようですね。
私の頭の中では小説の『二十四の瞳』と
母の話、そして
子供の頃に読んだ『サルカニ合戦』も
少し加わり(ん?)
青い柿をみると
好きなものを好きなように
食べることができる時代に
生まれたことへの感謝が
改めて沸いてくるのです。
食したその身体や心が
果たしてほんとうに元気(健康)なのか。
我が身の胸に手をあてて
今一度問うてみるのでした。
食べるという行為が
ただ脳の中枢を充たすに留まらず
心や身体にとって
活力や癒やしへと繋がる。
そうあれたらよいなと
今朝の散歩途中に出逢った
連日の風雨にさらされ落ちている
たくさんの青い柿を眺めて
改めて思うのでした。
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今日もお読みいただきまして、ありがとうございました。
皆さまが柔らかな心で一日過ごせますように。
小松万佐子から皆様へのメッセージ
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