今日は松本市に古くからあり
多くの方に愛されている
洋食屋さんのご紹介です。
その名も「時代遅れの洋食屋 おきな堂」さん。
松本駅から松本城へ向かう途中にある
四柱神社を
女鳥羽川という春には両岸に
桜が満開に咲く川を
挟みほぼ真向かいにある
洋食レストランです。
レトロな昭和の香りが漂う
お店の雰囲気は
外観や店内のみならず
メニューの一つ一つにも
こどわりと共に表われています。
手造りのプリンを乗せた
プリンアラモードには
驚くことに干しぶどうと一緒に
煮込まれた「煮リンゴ」が
添えられているのはかなり衝撃!
この何でもないように見える
プリンがこれまた
クセになりそうなほどに
美味しくてびっくりします。
しっかり濃いんです!
舌で味わう感触も、噛み応えも
そしてお味も・・・。
やたらにレトロな見た目とは裏腹
手間のかかりようと口にすると
さらに丁寧さがわかる逸品でした。
福井生まれだという謎のプレート
「ボルガライス」も
こちらのお店ではいただけます。
オムライスにトンカツ
そこにその店ご自慢のこだわりソースを
かけていただくのが
「ボルガライス」なのだそう。
松本にもあるんですよ。
私たちが認識するいわゆる
洋食屋さん
をそのまま描いたような
ドアをくぐると思わずほっとする。
そんな雰囲気を持ったお店です。
何よりも驚いたのはこのお店を
訪ねてくる人々の多さ!
久しぶりに訪ねたのは
城下の桜が一気に満開になった
4月上中旬の月曜昼下がり。
観光客も多少はあるのでしょうが
地元の方々や県内にお住まいの方も
その挨拶の言葉(方言)で
いらっしゃることがわかります。
昼をいただくのに整理券が出て
長らく待ちました。
周辺の桜を眺めて愛でる
またとない機会でしたので
むしろもっと待っても
好いくらいでしたが
14時になろうという時間帯なのに
喫茶目当ても含めて
ひっきりなしに混み合っています。
コーヒーの美味しいカフェや
洋食のおいしいお店
デザートがインスタ映えする
カフェやレストラン・・。
山ほどある雰囲気が良かったり
舌をうならす美味しいお店のなかで
どうしてこのお店がこれほどまでに
人を惹き付けるのか?
不思議でしばらく考えてしまいました。
スタッフさんも皆さん
テキパキしており
親切で笑顔もステキ。
けれども、ホテルや高級レストランの
ような過剰さはありません。
むしろ気取りがなく気さくです。
気持ちのよい声かけや
最高の笑顔を見せてくださる
カフェやレストランも
巷にはたくさんあります。
レトロに惹かれて訪ね来る
私のような「I LOVE 昭和」的な人も
いらっしゃるのでしょうけれど
なんなのでしょうね。
帰り際になって改めて思いました。
店内では気取りがなく
素のままでいられるのに
ファミレスや定食屋さんとは
違った特別な気分になる。
心がほっと和らいで
食べた後には
”自分を丁寧に扱ったような
やさしい気持ちになる”。
ここなのかもしれません。
私も、人様が訪ねてきてくださる
お仕事をする立場の一人として
「このお店の何が
これだけの人のお腹と心を満たし
安心感と信頼を与え
また来ようと思わせるのか」
のヒントを少しだけ私なりに
感じ取らせて頂いた気持ちです。
地域で長く愛されるお店からは
まだまだ気づきや学びを
いただけそうな気がします。
『時代遅れの洋食屋 おきな堂』
〒390-0811 長野県松本市中央2-4-10
TEL: 0263-32-0975
11:00 - 15:00
17:30 - 21:00
日曜:11:00 - 18:00
定休日:
第2・4水曜日,12月29〜31日
投稿者プロフィール
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今日もお読みいただきまして、ありがとうございました。
皆さまが柔らかな心で一日過ごせますように。
小松万佐子から皆様へのメッセージ