「これで、米をとぐところからやると
うまいし、コーヒーは格別ですよ」
先日立ち寄った地元の和菓子屋
開運堂さん(ブログ内に地図あり)。
この店の庭先で
珍しい光景を目にしました。
観光客や市民の方々が
ペットボトルやポリタンクを抱え
並んでいます。
よく見ると地下水を汲んでいるのでした。
地下水をくみ上げる脇の看板には
「このお水でお菓子を作っています」と。
深さ200mの井戸でくみ上げた
北アルプス山脈の伏流水なのだそうです。
「お茶や炊飯にお使いください。
このままお飲みいただけます」とも。
並んだ人々はそれぞれ
次々に水を容器に詰めては
持ち帰ります。
ある世帯によっては
ご家族なのでしょうか。
何人かでやってきて
2リットルのペットボトルを
2ダースほど
加えてポリタンクを5つと
手分けして
水を容器に汲み入れては
車のトランクへ積んでいます。
あるご家族のご主人がポリタンクに
水を詰めていたので
思わずお声をかけてしまいました。
冒頭のセリフが返ってきて
ここの水を飲むようになって
身体の調子が良いとおっしゃいます。
ほう~、それは素晴らしい!♪
安曇野の水源はまさに北アルプスの
雪解け水です。
日常的に各家庭が使用している水が
もう立派な雪解け水なのですが
これは生活に慣れてしまうと
気づきにくいかもしれません。
都内から来たばかりの時分の私は
水を水道からそのまま直接飲むだけで
美味しいことに衝撃でした。
都心の我が家では水は買うもの
浄水器をつけて飲むもの
だったからです。
一軒家を離れ一人暮らしをした
マンションでは
とりわけ浄水に用いる
塩素の臭いがひどく
薬品の臭いがするような水は
使えないと
やはり炊飯やコーヒーは
購入した軟水を用いていました。
そういえば、県外、とりわけ
都内をはじめ都市部から
訪ねてくる友人や知人たちは
どこのレストランやカフェに
お連れしても
食事にももちろん喜ぶのですが
一緒にテーブルに出される水
この美味しさに衝撃を受け
水ばかり何杯もお替わりを
お願いしていたような。。。
ある親しい音楽家のお母様は
安曇野の大ファンでいらっしゃり
時間ができると定期的に
わざわざお住まいの県外から
遠路一人、車を運転され
観光をすると併せた帰路にて
この安曇野の水を
ペットボトルやタンクに詰めると
おっしゃっていました。
慣れてくると当たり前になって
なかなかその素晴らしさに
気づきにくいこともあります。
美味しいパンは水が命。
だからでしょうか
安曇野はもちろん
水のきれいな長野県各地には
美味しいパン屋さんが多いです。
思わぬ光景とおじさんとの立ち話で
自分が住まう場所の
恵まれた素晴らしい天然資源に
改めて気づかされました。
生活に関わる地域の資源を
大切にしようと思うことが
ひいては地球の環境を大切にと
繋がっていくのでしょう。
まずは身近なところから。
美味しいパンやコーヒーが
何年、何十年、いえいえ
何百年経ってもいただける
土地であり続けますように。
川を汚さず、土を汚さず
森林をむやみに伐採せず
自然の循環をそのまま大切に
守りながら
共生をしていけたらと感じています。
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今日もお読みいただきまして、ありがとうございました。
皆さまが柔らかな心で一日過ごせますように。
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