午後のひとときに時間が空き
冬場を越えた我が家の切り花たちに
少し春のニュアンスを加えたく
花屋へ出向きました。
今年の安曇野の冬は
例年に比べると冷え込みが厳しいなと
感じていますが
毎年時季が過ぎると忘れるので
実際は私が感じているほどでは
ないのかもしれません。
それでも庭を眺めていると
例年なら2月の上中旬には
その顔を覗かせる福寿草も
まだその姿すら見えない状態。
やはり、冬が長く感じます。
3月を迎えても冷え込みが続く
まさに三寒四温を繰り返す日々のなか
明るい色彩の花々や
春めいた光景に出逢うと心が和らぐよう。
特にここ数日は冬日に戻ったような
凍てつく寒さだったので
心は春の要素を求めてやみません。
大好きなチューリップをはじめ
大ぶりなアネモネなど
色彩豊かな花々を買って帰途につく途中
まだ少し時間があるので
松本市に本店を置く老舗の和菓子屋
「開運堂」安曇野店さんで
和菓子セットをいただきながら
常々バッグに忍ばせている
鳩居堂の季節のはがきを取り出し
ペンをとります。
心が落ち着いた状態で
文を書くことができない
日々が続いたので
寒中見舞いを通り越し
春を待つ便りとはなりますが
受け取る面々の顔を思い出しながら
ゆっくり筆をすすめます。
わずかな時間とはいえ
一息ついて深い呼吸ができる
テンポを緩めた時間が
愛おしく感じられてきます。
有名な唱歌『早春賦』は
まさに安曇野の遅い春を歌った曲ですが
(ご存知でしたか?)
”春は名のみの風の寒さや・・”
の歌詞がまさに身にしみる
冬と春の狭間を行きつ戻りつする
この時季の安曇野。
厳しい冬に耐えた後ほど
春の喜びが味わえるのでしょうか。
寒さの中に混じる春の気配を
しかと感じ取りながら
過ごしていきたいと思います。
春の喜びをあちこちに探し
感じていけるよう
春の陽射しとその光が
現在の世の中を包むよう
祈るような気持ちで過ごす
2022年3月
時間がゆったりと流れる
とても優しいひとときでした。
開運堂 あづみの菓遊庭
〒399-8102 長野県安曇野市三郷温6956
tel: 0263-76-5060
営業時間:9:00~18:00(喫茶は9:00~L.O.17:00)
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今日もお読みいただきまして、ありがとうございました。
皆さまが柔らかな心で一日過ごせますように。
小松万佐子から皆様へのメッセージ
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