”涙を流したわけ”
長野で暮らしていると
「あぁ、日本の原風景だなぁ」
そう感じる景色に
日々の生活の中、たくさん出逢います。
”兎(うさぎ)追いし かの山
小鮒(こぶな)釣りし かの川
夢は今も めぐりて、
忘れがたき 故郷(ふるさと)”
日本を代表する唱歌
『故郷(ふるさと)』
(高野辰之作詞・岡野貞一作曲)
歌詞を作詞した方が
長野県出身でいらっしゃると
遅れ馳せながら知ったのは
長野へ来た何年か前のこと。
まさに目の前に広がる風景は
歌詞そのものとぴったり重なり
いっそう心に染み入ります。
子供の頃から何度歌っても
なぜか涙腺を刺激され
郷愁感にかられる独特の歌詞
そしてメロディでした。
故郷が田舎にある方はもちろん
都市で生まれ育った方にとっても
長野県や安曇野という地域は
訪ね来ると心の奥のどこかで
懐かしさや郷愁感をくすぐられる
そんな景色に出逢える場所
なのかもしれません。
私たちのあるがままの姿を
そのまま懐に抱いて
無償の愛で包んでくれる場所
”故郷”。
そんな景色、またそこに暮らす
大切な人や思い出がある限り
私たちは人生のあらゆる局面で
何度でも立ち上がり
また歩み続けることができる。
そんな気がします。
もう忘れたいと語りながら
幼き頃に眺めた「故郷の景色」を
なぜか突然に思い出され
ぽろぽろと流した涙。
どんなに切り離そうとしても
忘れようとしても
心の中に刻まれた
故郷を素とした心象風景は
決して消えることはないのでしょう。
心はずっと
故郷を求めていたのですもの。
忘れられるはずなんてない。
嫌いになれるはずもない。
流した涙が温かいことに
気づいたのなら
その感覚を
今は、大切に味わって欲しい。
そう思いました。
皆さんの心に刻まれた故郷には
どんな景色が広がっていますか?
関連ブログ 『心の故郷』
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今日もお読みいただきまして、ありがとうございました。
皆さまが柔らかな心で一日過ごせますように。
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