昨年の11月末に
冷たい強風の中
紅葉を楽しんだ八ヶ岳の麓。
向かう途中で写真のような
山から流れてきた
雪を降らせる勢いの
厚い雨雲ならぬ雪雲に
遭遇しました。
手を伸ばせば届きそうな高さに
雲があるシーンに遭遇する経験が
20代時分の山登り以来
久しぶりだったので
やたらに興奮して
写真に収めた一枚です。
山からするすると伸びてきて
あっという間に
真っ青な晩秋の空を
覆っていったその姿。
どこか私たちの心の中に
似ているなと
感じたことを覚えています。
何か思いもしない事態が発生し
心が大きく揺り動かされ
それまで晴れ晴れしていた
心の風景が一転して
厚い雲で覆われたような
気持ちになってしまうこと。
どなたにもご経験が
あるかと思います。
あまりにもびっくりして
なんとかその厚い雲の下で
できることをやらなくては・・
そう思いやたらに
動き回りたくなることも
私は何度か経験しました。
この雲をしばらく眺めていて
感じたのですが
こうした荒れた大気の中で
表れる雲ほど
流れが異様に早いのです。
おもしろいほどの速さで
動いていくその様子から
何かが起きて動揺し
突然に私たちの心を覆う
悩みの雲も
もしかすると同じ類いかも
しれないなと
観察していました。
気象にお詳しい方がいたら
ぜひ伺ってみたいところですが
ずっと同じではない
ということだけは
よくわかりました。
私自身も経験がありますが
何か良くないことが起こると
すぐさま動いて
なんとかしようとする
高度な機能を備えた
私たち人間の脳。
でも、それが功を奏す
ケースもあれば
闇雲に動き回ったことで
状況判断を間違うことも
あるのだと思います。
八ヶ岳の麓で遭遇した
雪を降らせる黒く厚い雲は
ものすごいスピードで
辺り一面を覆うも
その流れも速いものでした。
辺り一面をしばらくは
覆うのでしょうが
それもずっとではありません。
元々は青空があったことを
思い出せば
しばらく様子を伺い
慌てることなく
対処策を考える時間は
優にありそうです。
生徒さんから連絡が入り
何やらトラブルがあったらしく
ひどく慌てた様子。
慌てない、慌てない
ひと休み、ひと休み。。。
パニックになりそうな時ほど
まずは深く一呼吸して
状況を冷静に眺めてみる。
そんな習慣をつけられると
意外と
心を覆う厚い雲の動きまで
眺められるようになったりと
落ち着いて対処できることに
気づかれるかもしれません。
天候に一波乱を起しそうな
雲ほど流れは速い。
ずっとは覆っていないこと
また、元々は
青空が下地にあること。
これらを知るだけでも
心に冷静さを取り戻す
余白が生まれる。
そんな気がします。
投稿者プロフィール
-
今日もお読みいただきまして、ありがとうございました。
皆さまが柔らかな心で一日過ごせますように。
小松万佐子から皆様へのメッセージ
最新の記事
- 食べて癒す2024年12月4日体温を感じながら食す
- お知らせ2024年12月3日12月の都内カウンセリングのお知らせ
- 小さなしあわせの種2024年12月2日別れはどんな時も・・
- 季節のたより2024年12月1日雪山と、ふかふかスリッパと、愛くるしい寝顔と