学校や会社で周りになじめず
嫌な思いをしたからか
”人と交わることが嫌になった”
とおっしゃる方々がいました。
長い時間、人に対して
心を閉ざしてきた方々が
ふと何かの瞬間
人の持つ温かさに触れ
”理由がわからない”
と言いながら
涙をぼろぼろ溢れさせる。
そんなシーンに立ち会うことが
時々あります。
どんなに心が健康な人でも
生きていれば何度かは
人と交わることが
面倒になったり
煩わしさを覚える時期は
あるように思います。
人は他の動物同様に
群れて生きる社会的動物です。
集団に属することによって
自分自身の安全を守る。
つまり、一人で生きるよりも
他者と協力し助け合い
生きていく方が
より安全で便利だからに
他ありません。
お互いが助け合うことで
自分自身の安全性を高める。
これは社会的促進行動と
言われていますが
私たち人間を含めた動物が
生き残るためには欠かせない
とても大切なことです。
私たちの本能の部分で
誰かに受け入れられたり
誰かとつながっていること
あるいは心から安心できる
場所にいたいという
所属欲求を持っているのです。
ぼろぼろと涙を流した理由。
それは彼らの本能的な部分
もっと言うなら
心の核の部分が
”本当は受け入れられたかった”
”本当は寂しかった”
”本当は心地いい居場所が欲しかった”
そう叫んでいたからなのだと思います。
集団で生きることは
時に苦しさを覚えることも
あるのかもしれません。
人間関係で一度傷つくと
他者に対し
恐怖心を抱いてしまったり
自分の正直な気持ちを
表現することが怖くなり
苦手意識すら
持ってしまうことがあります。
一時的なもので終わらず
その後も長いこと
同じ苦しみを抱えて
生きている方々もいらっしゃいます。
それでも、ふとした瞬間
誰かの優しさに
心の琴線が触れた・・。
その純粋で素直な心の反応に
少しだけ耳を傾けて
どうしたら居心地が良い場所に
なるのか
あるいは
どこだったら安心できるのか。
心の内側に訊ねながら
一緒に探していって
みましょうか。
どこかで誰かの温かさに
よりいっそう
触れられますように。
人は生来、群れる生き物
なのですから・・。
コミュニケーションに関する
ご相談も多数承っております。
◎写真はいずれも2019年の秋に安曇野市内の「国営アルプスあづみの公園脇」(穂高・堀金地区)駐車場脇で出逢って撮影したお猿さんたちです
投稿者プロフィール
-
今日もお読みいただきまして、ありがとうございました。
皆さまが柔らかな心で一日過ごせますように。
小松万佐子から皆様へのメッセージ
最新の記事
- 大切なこと2024年10月15日ペースを戻してゆくとき
- 季節のたより2024年10月14日どんな秋、見つけた?
- 小さなしあわせの種2024年10月13日安曇野の車窓から
- コンサルティング2024年10月12日その場の空気と対話を通しての学び(講演を終えて)